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第10話

俺は、今起きたところだ。


時計を見てみると、8時00分

まだ大丈夫だ。

俺はそう確信して、二度寝を決行した。

が、俺は今日が何日かを思い出した。

9月1日・・・新学期の始まりだ。

そして俺の新たな人生の第一歩の日だ。


昨日、一昨日と寝て過ごしていると、早々と過ぎてしまい

いつの間にか、今日が来ていた。


俺が通う高校は、徒歩で20分、自転車だと10分でつける距離にあるが、

俺はいま女なのだ。

今までの身支度の時間では終わらない。

生徒は、8時40分までに登校すればよい

だが俺は今日、転入生として、高校に行く。

皆よりも早く行き色々としなくてはいけないことがある。

だから昨日学校側から電話があり、8時20分には着てくれといわれた。

俺は、急いで起きだし、女子の制服に着替え、パンを食べながら、髪を整えていた。

すると、8時10分になり、俺は親の自転車に乗り、全力でこいだ。

自分の自転車を使わないのは、高校の自転車シールが貼ってあるからである。


そして俺はギリギリ間に合った。

職員室のドアを開け、

「失礼します。」

取り合えず、礼をして入った。

「え〜と君が今回、転入してくる、山本貴子さんだね?」

この人がここの校長だ。

見事に頭が禿ており、蛍光灯の光が当たってまぶしい。

「は、はい!!そうです。」

俺はあくまで緊張しているように偽った。

「それでは山本さんのクラスの担任に、合わせよう。」

そういって、俺には見覚えのある先生だった。


「よろしく。私が、君を受け持つことになった、多田 孝則 だ。」

この先生は、俺の元担任で、今優希のクラスを受け持っている先生だ。

この先生は、生徒からとても人気があり、敬語を使わなくて良い数少ない先生だ。

「それでは多田君、あとは任せたよ。」

校長は案内すると、とっとといなくなった。


しばしの沈黙のあと、

「え〜と山本さんだったかな?」

「そうで、失礼しました。はい。そうです。」

俺は、いつもの調子で話しかけてしまいかけた。

「アハハハ。気楽にしてもらってもいいよ。私は、そういうのにこだわらないから。」

「分かりました。」

俺は、女言葉にするのを忘れないように、しながら堅苦しい敬語を捨て去った。


キンコンカンコン


始業のチャイムがなった。

「じゃぁ新しいクラスメートに顔合わしに行きましょう。」

「は、はい。」

俺は思い出した。

この先生が、担任だということは俺は、優希と同じクラスになったのではないかと、

今になって気がついた。

俺は

「先生。私ちょっとお手洗いに・・・」

「あぁいってらっしゃい」

俺は優希にメールをしようと、トイレに入った。

そして最新機種の携帯を取り出し、優希にメールを打った。

すると返信が早々と返ってきた。

《頑張ってね。

 私は黙っておくから。》

と来た。

これなら安心だろう。


俺はトイレから出て先生と教室に向かった。

教室に着くと先生に、廊下で待つようにいわれ、待っていると

中から、入って来いといわれた。


俺は教壇の前に立たされ、自己紹介をした。

「この度、転入をしてきた。山本貴子です。よろしくお願いします。」

教室中が雑踏に包まれた。

すると先生が、一喝した。

「うるさいぞ!!」

それだけで、静かになった。

「山本さんは、そこの窓側の席に座ってね。」

そこは俺の席だったはずだ。


俺は、その席に向かい、座った。

横は、優希だった。


そしてHRも終わり、先生が職員室に帰ると、俺の周りに生徒たちが集まってきた。

そして質問を浴びせてきた。

最初は定番の何処からきたのだったが

最後のほうは何故か放送禁止用語に入っている言葉を連発して聞いた様な気がした。


一時間目の数学の先生が来て、

授業が始まった。

俺は、まじめに授業を受けていた。

その横で優希は寝てしまっていたが・・・

そうして俺の高校初日は終わっていった。

更新遅いです・・・

スミマセン(泣)

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