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書道部部長、参上

桜ヶ丘高校の者が魔物と戦闘訓練を行っている中、ヴァージニア教国の聖宮の地下室、一人の学生が召喚された日からずっと祈って続けた。寺島であった。彼は富士村と原田の本来の力を取り戻すべく、ずっと召喚士サモンが残した魔法陣を使って元の世界への繋がりを探っていた。それはこの世界で得た能力スキルではなく、元の世界で実家の寺で学んだ瞑想方法であった。結果はどうだろう。実際に召喚士サモンの魔法陣が光った。寺島の祈りに反応している証拠であった。寺島はそれでもそれを構いなしに、望んだ結果を得るまでに集中を区切ることがなかった。

そんな寺島の目の前に、小さな少女が立っていた。紗綾であった。だが、その中身は少女のものではなかった。寺島はその存在を感知し、話を聞くことにした。


『異界の聖職者よ。何故なにゆえに我の加護を拒否する?』

「力が必要な故」

『何の為に力を求める?』

「成すべきことを成す為」

『我の邪魔になるか?』

「ならぬ。しかし、我々にも全うすべく使命がござる。異界にいても、それは変らぬ」


まさに一問一答であった。最後の答えに黙り込んだファストフィリアの神族、それに続く寺島も口を閉じた。しばしの沈黙、それを破ったのはファストフィリアの神族であった。


『良かろう。ならば取り戻すが良い。己の力を。もちろん、痛みを乗り越えたらな』

「ぬっ!これは!?」

『これこそが、我が界の召喚士が本来発動しようとした術。さ、見せてみよう。己で見つかった道の果てを』

「ぬっをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


***


ヴァージニア教国東平原


「そろそろ昼食の時間か。ひとまず訓練を開きにして、ベースキャンプに戻ろう」


アダム隊長は訓練を中断すると告げた。


「もうそんな時間かぁ。腹時計がねぇと気づかねぇな」


痛み同様、空腹みたいな苦しい感覚はファストフィリアの人間は感じない。その代わり、定期的に食事を取らないと、HPがだんだん減って無くなる可能性もあった。


「でも、いい稼ぎになりましたね」

「そうっすね!ステータスが大幅アップで俺の術の火力も大幅アップっす!」

「新しいスキルも取得出来ました」


小林先生、猫田、山田三人は訓練の成果に満足していた。が、富士村と原田はそうではなかった。


「二人共、やはり前に比べてまだ力を取り戻していない?」

「いや、何つぅか、感覚が奇妙になってる」

「?」

「今は確かに前のと比べると力が劣化している。が、どうやら俺らは無意識にそれ以上の力を求めてるようだ」

「勘、っていうヤツかねぇ。今なら出来るってこの身体が言ってる」

「………ま、それが不確かなものなのは変わりない」

「そうだな。それより飯だ!飯!腹が減ってなくても美味いモンを食うのが幸せものだな!いつか美波ちゃんの手料理も食わせてくれるよな!」

「もう、原田くん!すぐ話をそらすんだから!後、ちゃん呼ばわりしない!でも、貴方たちらしいね。」

「「?」」

「桜木先生の教え、その一つ!"向上心を忘れず、精進し続け"、でしょ?それを勉強の方にも向けたらいいのに」


そう言われて、富士村と原田はそれぞれ照れ隠しをした。異世界にいても、二人は、追加に言うと谷川と寺島を含め、彼らの恩師、桜木校長の教えを忘れる事はなかった。正確に言うと、その教えを身体に刻み込んで無意識に従っていた。よく問題児や自分の我が道を行く者として見られていた二人が、実は最も校長先生の言葉を素直に従っていると指摘されるのは恥ずかしいものであった。

小林パーティーは雑談しながら、ベースキャンプに向かった。アダム隊長は一歩を引いて後ろから彼女たちの、いや、富士村と原田の二人を観察していた。

この訓練において、最もステータスの低い二人がパーティーの要になっていた。小林美波は確かにパーティーのリーダーでパーティーの方針など決めていた。が、戦闘において、富士村と原田二人がパーティーを引っ張っていた。様々な魔物の相手に、二人は動揺せず敵をよく観察し、自分のパーティーの実力もちゃんと把握し、最適の戦法を決めた。そしてその戦法の全てがアダム隊長の常識から外れたものばかりであった。平たく言えば、無鉄砲な戦法。自分自身に無茶な役目を負い、だが他のメンバーの実力に合う役目をさせることでこうして誰も犠牲にならず、本来このパーティーの総合ステータスでも勝てない魔物に勝てた。いや、その時は富士村がアダム隊長にも役目を与えたから勝てたんだが、その適度な慎重さも彼の実力のうちと言えるのであろうとアダム隊長が思った。


(もし、この二人にその戦闘の勘にそれ相応なステータス()があれば……)


そこまで考えを至ったアダム隊長は頭を振った。無い物ねだりは仕方がないとそう決断した。代わりに、二人の戦闘の勘をもっと活かす方法を考え始めた。が、その考えも富士村の声によって中断された。


「アダム隊長。取り込み中ですまないが、構えてくれ。基地の様子がおかしい」

「何?」


富士村に言われて、アダム隊長はベースキャンプの方向に注意を向けた。確かになんだか慌ただしい様子であった。


「急いで向かおう。が、警戒を下がるな」

「分かりました。皆、行きましょう!」


アダム隊長は小林パーティーをつれてベースキャンプに駆け付けた。そして、ベースキャンプにたどり着いた彼らが見たのは多数の魔物に襲われた基地であった。


「これは!?クッ!」

「待て!」


すぐに応戦しようとするアダム隊長であったが、富士村と原田は彼を止めた。


「なぜ止める!?」

「焦る気持ちはわかるが、ちったあ落ち着きなって。確かに不意に取られたようだが、苦戦してるヤツが見た限りいねぇじゃねぇか。アンタの部下、そんなヤワなモンじゃねぇだろ。アンタもそう思わねぇか?」

「それは、確かにそうだが」

「魔物への反撃の応戦は俺たちに任せてくれ。アダム隊長は騎士団の指揮を取って撤退の準備をしてくれ。基地がこうなっちまったら訓練の続きも出来ないだろう。姿勢を立て直して、結界都市に撤退しよう」

「……分かった。できるだけ急いで準備を整わせる。それまでは耐えてくれ」

「応!」


アダム隊長は小林パーティーと別れて、騎士団の指揮に戻った。隊長の帰還を知った団員たちは士気が上がって勢いよく魔物の襲われに反撃し始めた。そして、魔物の数を減らした後、アダム隊長の指示の下に撤退の準備を始めた。

その間に、小林パーティーは状況を見極めて最も困ってるところに応戦した。特に食事担当等に連れて来た非戦闘系の者を守りながら戦ってる者を優先で助けに回っていた。

途中で勇者パーティーと彼らに付いていたアレクシスとバートンとも合流して、この二つのパーティーを中心に桜ヶ丘高校の他のパーティーの姿勢をも立て直させた。

そうして間もなく、襲って来た魔物を撃退することが出来た。


「魔物退治、完了」

「やったな、幸二さん!」

「ああ、よくやったぞ、勇斗」

「ちょっと!あたしたちもいるんだけど。っていうか、断然あたしの方が勇斗くんの役に立てたんでしょ。ね、勇斗くん」

「そうだね。香奈の言う通りだ。皆の協力があってこそだ。もちろん、アレクシスや小林先生も、本当に助かりました」

「いいえ、私も騎士の努めを全うしただけです」

「本当に、皆無事で良かった」


勝利の喜びを分かち合う勇者パーティー。その横に、富士村と原田は奇妙な顔をしていた。同じく未だに不安を抱いていた谷川は二人に話しかけた。


「ね、強一君、仁君、私の思い込みかな。なぜか、今回襲ってきた魔物が、さっきまで訓練で相手してきた魔物と違う気がする」

「んや、それで合ってるぜ。訓練で会ってきた魔物はオレたちを壊そうとするだけに引くことなく攻撃してきた。だが、さっきのヤツらは引いたし、戦いの最中に連携までしてた。そして何より、ヤツら、オレたちに向かって嫌がらせまがいなモンをやりやがった。まるで、」

「悪意をもってるようだ。純粋な破壊を望むまがい物が持つはずがない意思だ。嫌な予感がする」


そこまで言って、考え込んで始めた富士村。暫く後、彼はまた谷川に質問を飛ばした。


「風華、生徒の小隊は全組がもう戻ったのか?」

「いいえ、混乱の中で確認を出来ていないが……」

「すぐ確認してくっ、!?」


言うか否か、東の方から気配を感じた富士村は話を中断し気配の方に注意を向けた。そこには四人の学生が何やら富士村たち、ベースキャンプに向かっていた。だが、その様子は何からから逃げようとしているのに見えた。

勇者パーティーも四人の学生存在に気づき、彼らの下に駆け付けた。


「お前たち、大丈夫か!?」

「勇者……真……」

「どうした?魔物に追われたのか?」

「魔物……違う……アレは……比べ物にもならない………化物だ!」

「何を言ってるの?」

「……貴方たち、確か五人パーティーですよね?もう一人は?」

「会長……」

「そういえば、付きの騎士もいない」


訳を分からない勇者パーティーと疑問を持って四人の学生に問いだした谷川とアレクシス。その間に、富士村と原田はずっと東の方に視線を向けていた。彼らが感じた気配はこの四人のものではなかった。やがて、その気配の主が姿を表した。


「ここが、この世界の救世主様がいるところってか?」

「アニキ〜。救世主様ってどんなエライ人なんだろ〜?」

「さあな。だが、オレたちの集落を乱したケジメをつけてもらうぜ」


それは人の形をしていて、人間ではないもの。一人、剣を持ったものは大人の身体と変わらないが、肌色が緑で、耳が長く尖ってる形をしていた。また一人、前者の二倍の大きさがある身体を持っていて、掌は大人の半分の大きさであった。


「あれは、魔族!?しかも二人!?」


アレクシスが叫んだ。


「あの大男が両手に持っていたのはうちの騎士たちではないか!?」

「そして、緑色の男が引きずっているのはうちの生徒のようね」


バートンと谷川は身内を発覚して動揺していた。


魔族二人は彼女たちの存在を気づいて、大声で話しかけた。


「オレらは東集落の魔族兄弟だ!!オレは兄のグリッドだ!」

「オイラは弟のホブだぁ!」

「こいつらが、オレらの集落に挨拶にしてきて、それを応える次第だ。さあ!救世主様とやら、出てこい!!」


叫びながら、二人はオーラ、魔力を全身から放った。それは、魔物に比べにならない禍々しく重いオーラであった。それを感じた一同は耐えることが出来なくて、動けなかった。彼らは、圧倒的な二人の存在に怯えていた。


「どうした?出てこねぇなら、こいつらを始末するぞ」


そう言って、緑色の男、グリッドは引きずった学生を前に投げ飛ばして、彼に剣を向いた。


「た、助けて!勇者!!真!!」

「クッ、くっそ…!」


名前を呼ばれた真。彼も助けたい気持ちはあったが、それより二人に対する恐怖が大きかった。その恐怖と悔しさが彼をもっと追い詰めた。そうしている間にも、魔族グリッドは少しずつ学生の方に剣を近づけていた。その絶望感の中に、真はふと背中に誰かの手を感じた。原田であった。


「その気持ちがあれば十分だ。この先、ちゃんと筋を通して使命とやらを全うするんだぞ」

「え…?」

「風華、アダム隊長と協力して全員を結界都市に撤退させろ。あの二人は、俺たちが食い止める」

「ちょっと待て、強一君、仁君!」


富士村と原田は谷川の言葉をお構いなしに魔族の方に走り出した。その時に、頭を押さえた山田がサモンの記憶の一部を解けたらしく、二人が行くことに嫌な予感をしていた。


「いけません……」

「山田くん…?」

「あの二人を魔族の相手させるのはいけないです。もし、生き延びることが出来ても、二人はもうもとの世界に帰れないかもしれないです!!」

「!!?」


その会話があることを知らずに、富士村と原田は止めることなく魔族の方に駆け付けていた。


「へ、どうやらテメェは捨てられたようだな。憎むなら、その救世主様とやらを憎むんだな」

「ひ、ひいい!」


グリッドは剣を下ろした。が、ギリギリで富士村はその剣を止めて、受け流した。その勢いで学生を後ろに下がらせた。


「走れ!!」


言われて間もなく、その学生はすぐに谷川たちのところに逃げた。


「オマエ!アニキの邪魔をするな!って、うわ!」


大男、ホブは富士村に注意を引かれ、その隙きに原田は彼に向かって盾を投げた。その反射で身体を後ろに引いたホブはバランスが崩れて掌に捕まえていた二人の騎士が解放された。


「解放されたばかりで悪ぃが、うちの生徒たちが逃げられるように手伝ってくれ。こいつらはオレらが相手する」

「……感謝する」

「どうか、ご武運を」


二人の騎士は学生を追ってベースキャンプに向かった。

富士村と原田は構えを立て直して、ここからは通させぬと言わんばかりに真っ直ぐ魔族に立ち向かった。


「何だ?オメェらが救世主様ってやつか?」

「…いや、ただの一般の剣士だ」

「……一般の剣士、ねぇ。けっ、どうせ神様からの加護だろ。抜かしやがって。どうやら仲間を逃がそうとするらしいが、そう簡単にゃさせねえぜ!!」


魔族グリッドは再び魔力を放って、そしてその魔力から多数の魔物が出現した。その魔物はベースキャンプを襲った魔物と同じモノだった。


「行け!!」


多数の魔物が富士村と原田の横を通って再びベースキャンプを襲いに行った。この数に対して、二人で止めることが不可能であった。


「ヤロウ!ック!」

「行かせないよ〜!」

「せっかくここに駆け付けたんだ!!オメェらにゃオレら兄弟の相手にしてもらう!!」

「ふざけやがって!!」


グリッドは富士村、ホブは原田を攻撃してきた。魔力から今までの魔物と訳が違うと分かっていた富士村と原田はまともに受けることなく富士村は受け流し、原田は身をかわすことにした。


「ケッ、小ざかしいマネを!!」

「も〜、あまり動かないでよ〜!」


そこから攻防が始まった。正確には魔族兄弟の一方的な攻めを富士村と原田が防いでいた。力任せの魔族兄弟に対して富士村と原田は技術や経験を使って上手い具合に攻撃をかわしていた。


(クソ!明確な力の差つぅっても、こんな戦い方をしなくちゃとはな!!にしても、魔物よりはっきりこの馴染んだ感覚を感じるぜ!!)

(こいつらが放ってる魔力とはやはり…!!)


そう考えながらも、富士村と原田の警戒は落ちることなく、魔族の攻めを防いでしながら、反撃の隙きを伺っていた。その隙きをようやく見つけた富士村はグリッドの大きな振りをかわした後彼の腕に向かって攻撃した。が、かすり傷しか与えられなかった。そう、かすり傷であった。痛みのないこの世界に、魔族グリッドは血を流していた。


「かすり傷、だと…!?」

「あぁ…、痛ぇ…痛ぇなぁ…オイ。オマエ、この感覚を知ってんのか?このたまらなくて苦しい感覚をよぉ…!知らねぇよなぁ…!神様の加護に頼ってるオマエらにゃ分かんねぇよなぁ!」


動揺していた富士村は受け流しを忘れて、グリッドの攻撃を正面から受け取ってしまった。パワー比べには富士村は勝てるはずがなかった。


「おいおい、マジかよ…!?」

「アニキを傷つけるなんて、許さない!!オマエたちは絶対許さないんだぁ!!」

(こいつ…!確かによく見ると拳にゃ少しずつ傷跡が現れやがる!手応えの痛みを感じる証拠だ!!)


その事実に対して、富士村と原田はすごく動揺し、動きが鈍くなって来た。それでも、成すべきことを成すため、二人は戦っていた。

富士村ー原田対魔族兄弟の戦いはつづいていた。


一方、ベースキャンプで小林パーティーと勇者パーティーはアダム隊長と合流してグリッドが生み出した魔物の相手をしていた。この大集団で戦いながら撤退するのは難しいと判断し、まずは魔物の数を減らすことにした次第であった。各々の小隊としてではなく、アダム隊長は騎士団と桜ヶ丘高校の生徒たちの指揮を取っていた。これで防御が固まって何とか誰も倒れず踏ん張っていた。

その中に、谷川はこっそり山田のもとに行き、先程の言葉の真意を問いだした。


「山田君、教えて、貴方の先ほどの言葉の本当の意味を」

「会長……」

「記憶のことは聞いた。だからお願い。遠慮なしで話して」

「……魔族をこの目で見てサモンさんの記憶が急に覚めたが、どうやら魔族とはもとは人間です」

「え?」

「彼らはこの世界の神様の与えた加護を従わず、自分自身で勝手に生きている者です。それで、魔力と言う力を扱うことが出来て強くなりました。ですが、その代わり、神様の全て加護を失った。このステータス、そしてこの体質を」

「それって…!?」

「はい、彼らは痛みを感じます。僕はまだ富士村先輩と原田先輩と知り合って日が薄いですが、この事実を知ったら、二人は……」

「動揺して負ける。あるいは………同じように魔力に身を投げて魔族になる…!二人が危ないわ!!」


谷川は我を忘れて二人が戦っているところの方に走り出した。山田もつられてついて行った。それを見た勇者パーティーと小林パーティー、それにアレクシスは慌てて彼女たちを追った。

二人の姿が視界に入ると、事態はもう遅かった。剣を失った富士村と鎧がボロボロになった原田。一見、もう戦う気力を失った二人だが、やがて二人の身体が禍々しいオーラに包まれていた。


「強一君!仁君!」

「先輩!!だめです!それ以上は!!」

「え、何!?どういうこと!?」

「あの二人は、まさか!?魔族化しようとしている!?」

「ええ!?あの二人があの魔族のようになるってこと!?それはだめです!!富士村君!!原田君!!」


富士村と原田を止めようとする一同は全力で彼らに声をかけた。が、その声は届かず、二人は変わりなく魔力を身に宿させるとしていた。いや、二人は谷川たちの声を拒否した。


(分かってる。これを行った意味を。だが、役目を全うするためにやむを得ぬ!!)

(そもそも立ってる土俵が違ったんだよ、オレらとアイツらが。だったらオレらはアイツらと同じ土俵に立って守る!!)

「何だ!?この魔力は…!?へ、同胞を守るため自分の身を外道に落としてもいいってんのか!?面白ぇ!」


グリッドは二人の身に行ってることに対して歓迎していた。それを見た谷川は力無く膝を地に落ちた。楓はそんな谷川を支えようとした。


「やだ、お願い……行かないで……」

「会長!!しっかり!!もう、先輩たちのバカ!!!」


幸二は苛立ちを堪えることが出来なかった。


「人に言っておいで、自分が勝手なことを許されると思ってんのか!?ふざけるのも大概にしろ!!富士村強一!!!」


猫田は諦めることなく大声で声をかけた。


「原田さあああああん!!!!!何度シカっとされても、オレは止めないぞおぉおお!!!!頼みやああああああっす!!!!一回振り向いてくだせええええええ!!!」


それでも二人は止めることがなかった。そして、


「喝ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァっつ!!!!!!!」


猫田の大声の数倍の大声が彼らの背後から響いた。その声はあらゆる禍々しいモノを払った。ベースキャンプを襲った魔物。魔族兄弟の魔力。そして、富士村と原田を包もうとする魔力。二人もこの現象に不意を突きされて、ポカンとした。だが、その声は彼らにとって馴染んだ声で、ずっと待っていた声であった。谷川も同じく、後ろに振り向くと、希望の光を見つけたようにホッとしていた。


「どうやら、間に合ったようだな」

「ったく、遅ぇっつぅの」

「フン、待ちくたびれるところだったな」

「もう、本当に遅いよ!」


それぞれの立ってる場所は距離があった。だが、四人の気持ちは一つで、言葉が通じ合えるようであった。


自分の魔物と魔力が消されたことに、魔族グリッドは謎の人物の登場に動揺していた。焦る気持ちになった彼はその人物に叫んだ。


「何だ!?一体何が起きた!?テメェは一体何者だ!?」


そんな問いを受けた人物は、その学生は、大声で自己紹介することにした。


「ふむ。はじめまして!!桜ヶ丘高校三年C組、書道部部長、寺島樹、ただいま参上!!」

書きたいことが多すぎて、長くなりました。

バトルシーンって、想像するの楽しいが、細かく書くの難しいですね。所々、雑な説明があると思いますが、ご容赦願います。

なお、アドバイスをいただければ嬉しいです。

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