設定や設定エピソード_3
シュバルツ
・美少女無罪?
シュバルツはシキを襲い暗殺寸前までいったが見逃され、ローシェンナはしっかりと捕まった。これはまさに美少女無罪である!
……ではなく、一応の理由としては証拠がないからである。
モンスターを操った事による襲撃犯罪を立証する場合、基本は魔力による強制操作の際に発生する魔力の個人魔力紋(魔力の指紋のようなもの)が必要なのだが、ローシェンナは言霊魔法という未知の魔法でも個人魔力が操ったモンスターに残っていたため立証が出来た。しかしシュバルツはモンスターと会話し、理解しあって行動をお願いしているので、一切の魔力が襲撃モンスターには残っていなかった。
この世界のモンスターの定義は【言語が明文化されておらず、交渉能力の無い、害を及ぼす存在】なので、交渉をするシュバルツは前例のない、法が未整備の中に居る存在扱いなのである。
そのため下手をすれば突き出しても証拠不足の無罪で釈放されるので、クロはシュバルツに対する脅しと依頼者をバレンタイン家に差し出して法とは別方面で守ろうとした結果である。
それならもう少し分かりやすく本編で説明して欲しい? 仰るとおりです申し訳ございません。
・殺人処女
モンスターの討伐依頼はこなしていたが人間の暗殺依頼はヴァイオレットが初めて。
なので暗殺失敗した今は誰も殺してはいない。もし成功していたらこれからも殺し続けてはいた。なにせヴァイスと自分以外は基本どうなっても良いと思っているからであり、殺人自体に忌避感は無いのである。無いので、別にしなくても良いのならしないのだが。
・美女! 美!
作中最美形。あと美体。男女問わず見惚れる。エロというよりは芸術品を見ているに近いため、性的興奮を抱く者は割と少ない。
美形次点は基本は好みだが本編ではヴァーミリオン。そこからグレイ、クリアと続く。
本編終了数年後にはグレイとヴァーミリオンの順位は入れ替わるが、シュバルツはずっと変わらずトップ。もちろん世界に居る未登場の住人などは含まれない。
とはいえ基本相手が居る彼/彼女らはその彼/彼女を「世界一格好良い! 可愛い! 美形!」と思っているので誰が一般的に美形かなど瑣末な問題ではある。
本人も美形の自覚がとてもあるのだが、美形を利用した犯罪行為は基本行わない。交渉で使う事はある。
そしてこの美を個人に留めるのは良くないから、大いに披露するために今日もシュバルツは脱ぐのであった。
・本編後、結婚、恋、愛
結婚に関しては少なくとも弟に先を越され、弟の結婚式に嬉しさと愛しさと寂しさと切なさで大いに泣いた模様。ただその姿も美しかったとか。
シュバルツ自身は恐らく未婚のままであったが、愛した存在がいたのかは結局クロも弟も、本人以外最後まで分からなかった。
ただ分かるのは、ある時シキに二年ぶりに来たと思ったら血の繋がりを明言しない子供を連れていた事と、そこから二年ほど子供を預けて消えていたが、帰ってきたら個の美しさを磨いていたシュバルツが別の美しさを持っていた事。シキに住むようになって、子と過ごす彼女はずっと美しいままであったという事である。
アイボリー・アレクサンダー
・医者! 怪我で興奮!
彼にとって病気や呪いも怪我に含まれる。ようは健康体を害せば全てが怪我認識。
怪我で興奮するのは怪我などで死ぬ事を憎んでいるため、それを無くす喜びと、治す事で医学の発展に繋がるという知的好奇心に近い。クロ達含め周囲はなんとなくそれを理解しているが、普段を見るとそうは思えないとも感じ、考えるのをやめた。
外傷:なんて視覚に訴え俺を興奮させてくれるんだたまらん!
内出血など外部に見えない損傷:表立って見せないとはこれが駆け引き。クロが全裸だと逆にエロさを感じないというがまさにそれだな!
・嘘
シキに来た理由は「医療トラブルと著書が現代医療を否定する物であったためしばらくの謹慎処分としてシキに」と、本人は言い、転領理由にも記してある。
が、少なからず似たようなトラブルはあったが、謹慎処分まではいってはいない。
信心深い戦闘系アイボリーは教会関係者というのを隠し、幼き第三王女の傍仕えとなる。幸運体質を手に入れ、自派閥のために幸運を使い他派閥に不運を撒き散らして使い潰そうというマフィアがしそうな理由だったのだが、信心深さ故に疑問は持たなかった。
その後、色々あって第三王女に絆された上に、教会派閥に疑問を持ち、第一王女に企みがバレ命令派閥は逮捕・解体。アイボリーもその際に罪を償う予定だったが、その前に第三王女を庇って大怪我。以前のような動きが出来なくなる。
第一王女はその行動と信心深さが王族への忠誠に換わったのを見て、教会に関係する手駒として扱った。そしてシキで「弟がなにかしでかさないように見張っていて欲しい」という事でシキに来た。
また、元々怪我を治すのは好きだったが、大怪我をした際に「怪我に包まれるこの興奮……!」となり現在に至る。
・無償。シキにて
医者になったが基本は信心深く助ける事にためらいが無く、スノーホワイトのような「治す事が対価になる」という姿勢のため治療費はほとんど取らずにいた(金持ちからはふんだくった)。
だがクロは無償ボランティア、自己犠牲のみに頼った援助行動のような技術の安売りを嫌ったため対立。ぶつかり合った末に本編のような友人関係になり、対価も金銭で受け取るようになり、第一王女の命令が終わればシキに腰を落ち着かせようとアイボリーは思っている。
ロボ(ブロンド・フォン・アンガーミュラー)
・ロボ
この世界の機械は喪われし技術扱いで、本来の労働者的な意味でのロボという単語も無い。
ので、彼女の名前は「クロのネーミングセンス」扱いである。そのため転生の事情を知らない領民にはクロとヴァイオレットの初子の時どうなるのかとちょっと心配された。ロボ自身はこの名前を気に入っている。
・呪いと火傷
帝国産まれの貴族の女の子。
両親は厳しいが優しく。兄妹も立派に育つような立派な家系。
そこに産まれた、白い肌に澄んだ青い目の金色の髪は絹のように滑らかで美しい女の子。
ただ、体の半分以上が肉を焦がしすぎたような炭のように黒く、生きているかのように表面のみが蠢いていた。
病弱という事で世間から隠し、どうにかしようとしたが治らず、精神に限界が来た母によって火傷を負わされ、精神が磨耗しきった父によって捨てられた。
殺さなかったのは親子の愛情ゆえにではなく、殺せば周囲に呪いを撒き散らすと信じられたからである。
・その後に
捨てられた後に古代技術のなんか凄い外装を手に入れたり、偶然死にかけてたライオンみたいなワイルド系王子を助けたり、外宇宙のモンスターと交信して本編を1ヶ月に押し込んだような濃密な体験もした。
結果なんかよく分からない、年齢相応に純情だけど行動が素っ頓狂な本編ロボが完成した!
クロもシキ領民も本人もなにがどうなっているのはよく分かっていない。
けれど「人間の体もよく訳分からない事になる事もあるし似たようなものだな!」と理解を諦めた。
ルーシュ・ランドルフ
・王族長兄
ローズとは双子で、扱いとしては弟で二人目の王の子。
ランドルフ家は男系一族というわけでもなく、長兄に継がせるという掟も無かったが、カリスマ性から国王に最も近い男と評される。
それは冒険者として活動していても、少し色々言われる程度で、評価の揺るぎは少なかったほどである。
・一目惚れ
バーガンティー同様魂に惚れているに近い状態。仮に惚れていなくても外見を差別する事は無いが、惚れている状態だと今のロボの全てを愛しているので外見も大好きである。
・会わなければ
本編で出会うタイミングでロボと出会わず、そこから一年経っても会わなければ初恋探しは諦め、冒険者もやめ王族として責務を果たすようになる。そして結婚し、相手を愛する。その後にロボと会ったとしても、初恋の思い出として消化してその時の相手を愛し続ける。
だが、本編では出会ったので初恋街道まっしぐらである!
決して逃がす事は無いぞ!
本気で拒絶されたらA級モンスター(存在が都市部崩壊の危険有りモンスター)を単独で撃破するほど暴れるぞ! そして涙を流し、姉に説教をされ、諦めて王族の勤めを果たす。
・双子の姉、ローズ
怖い。
○本編裏話
・お金
存在自体はするが、本編にはお金は基本登場しない。
円やドルといった単位も設定上はあるにはあるが未登場。
これは「この文化での○○は■■の価値がある」という風にやると設定がややこしくなる上に一々設定せねばならず、「物価おかしく無い!?」とツッコまれるのを防ぐためである。主題という訳でもないので、ならばと一切出さない事にした。
作者にそのあたりの物価関連や社会貢献における割引率とかがさっぱり分からないとも言う。次作には出るとは思う……たぶん……お金に関係するかもなので……恐らく……きっと……
・1000話前に
本当は1000話前に終わる予定だった。
二周年くらいの時に「今のクロとカーマインのゴタゴタと、カップリング関連終わらせて完結にするかー。……そしてR18版のクロとヴァイオレットの初夜(八割以上コメディ)をちょっと投稿するか」と思っていた。
しかしそんな時にありがたいことにコミカライズの話が来て「終わってらんねぇ!」とテンションが上がって1900話まで来ました。
振り返るとよく書けたなと自画自賛で思う作者です。
・書き溜め?
勝手が分からないまま1話を投稿。
設定はあった。
書き溜めは無い。
一切無い。
というより連載中書き溜めが数話とかあった事は無い。
振り返るとよく書けたなと思う作者。
計画性を持てと思う作者です。




