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~控え室での小休止~


※ごちゃごちゃしてますが、登場人物はクロ、スノーホワイト、カナリア、シロガネ、スカイ、スマルト、ネロです。




「前から思ってましたけど、クロさんって結構モテますよね」

「スマルト君、どうした急に」

「ヴァイオレット様が素晴らしい奥方である事を前提として話させて頂きますが、スカイさんもそうですし、割と女の方と話す事も多くて……」

「分かりますよスマルト君。正直クロは急な結婚話が無くとも、結婚相手自体には困らない感じがします」

「そうですねスマルト様、スカイ様。カナリアさんとも気が付けば結ばれていてもおかしくない距離感で……距離感で……!」

「自分で言って自分でダメージを受けるなよシロガネ。でも確かになぁ。クロは正直何度かお忍びで来ていたスカーレット殿下とも良い感じだと思ってたし」

「神父様でも分かるんですね」

「あははー、神父様も“駆け落ちしようぜ!”と言っている姿を見たら分かるってもんだよネロ」

「……クロ。やはり俺とお前は似ているが全くの別存在なんだな」

「おいコラ。……いや、まぁ割と本気に言われた事はあるが。自棄に近い形だったから断ったよ。殴り合いもした」

「スカーレット殿下と殴り合い……!?」

「そもそも興味持たれたのって、カーマインの奴を殴った戦いを見られたからだからなぁ。何度かお忍びで来てたけど、そのたび戦ったよ」

「やはりクロさんはモテモテなのですね……!」

「モテ男か……」

「女タラシか……」

「スケコマシ!」

「無自覚助平!」

「メアリーとそう変わらない異性関係!」

「おいコラお前ら! 最後のスカイの言葉は特に否定したいが、俺はモテない男だ!」

「嘘だー」

「そこのエルフうるさい。俺はヴァイオレットさんと結婚し、ある時自分の人生を振り返って甘い関係性が無かったと気付いたくらいだからな!」

「かなり寂しい事を言っているな」

「俺もそうだから分かりはするが」

「神父様は無かったんじゃ無くて気付かなかったというんじゃないですかね?」

「そ、それは無いと思うが……だがスカーレット殿下に駆け落ち要求されたじゃないか、クロは?」

「学園卒業と同時に結婚させられそうで、その前に母親(※マゼンタの方)を殴りたいから一緒に殴ってそのまま国外逃亡! とかいう王女の要求を受けると思うか?」

「「「「「「場合によっては」」」」」」

「ハモってんじゃねぇ! どういう場合だ!」

「まず自棄でない事を前提として、」

「シキの領民に迷惑をかけないようにし、」

「グレイ君も一緒に連れてくか信用の出来る相手に預け、」

「本気である事を示し、」

「クロと一緒になりたいと想いをぶつけた場合に、」

「殴るのは駄目だけど駆け落ちなら良いでしょうと認めそう」

「チクショウ、打ち合わせしてんのかと思う連携の言葉で、確かにそれなら受けそうと思ってしまう俺が居る……!」

「カナリアさん……でしたよね。僕も今のに乗りましたが、クロさんって本気になれば受ける感じなんです?」

「うん、なんというか、クロは恋愛に夢を見ていて、本気の相手には本気で向き合おうとするから、グイグイ押せばイチコロってやつだよ!」

「おいそこのエルフ!」

「あー、クロって押しに弱いよな」

「クリームヒルトから聞きましたが、チョロいっていうらしいですよ」

「俺と似た存在がチョロインだったか……」

「(カナリアさんがちょっと攻めてたら危うかったって事か……良かった……!)」

「おいコラ結婚式の日の俺を誰にでも靡くような新郎にしようとすんじゃねぇ」

「いや、それはないな」

「最初のキッカケは例えチョロくても一度決めたら真っ直ぐだよクロは」

「はい、その相手をずっと見ていそうです」

「私もだから初恋は無理だと分かった訳ですからね」

「僕もそこは分かります。だから超えるべき目標になりましたし」

「俺と同じで恋に夢見てるから、叶ったら一直線なんだろなぁ……自分で言うのも嫌だが」

「なんだお前ら。褒めてんのか辱めたいのかどっちなんだ」

「「「「「「後者多め」」」」」」」

「打ち合わせしとんのか!!」

「まぁまぁ、神父様にクロ、結婚式おめでとう!」

「おい今から元の方向性にもしようとするなネロ」

「ありがとうネロ。皆もありがとうな!」

「おいスノー、お前そんな風に乗れたのか?」

「初恋の失恋相手の結婚式、近くで破壊されましたが修復した頭で祝福しますからね!」

「ありがとうスカイ。複雑だけど嬉しいよ」

「では僕はそのスカイさんを見て複雑に思いながらも幸せにしてみせると決意しつつ祝福しますからね!」

「ありがとう。でもそれは口にしな方が良かったかなスマルト君」

「私の従妹であるヴァイオレット様との結婚式を楽しみにしています。出来ないでしょうが、我が主達が触発されないレベルを期待しています」

「ええ、出来ないから期待しないでくれシロガネ」

「じゃあ私はヴァイオレットちゃんを扉を開けて攫う役ね!」

「んな役はいらねぇんだよカナリア!」

「それでは私は失礼します」

「僕もこれで失礼しますね」

「私もこれにて」

「じゃあねクロ、神父様!」

「頑張れよークロ。神父様もなー」

「ああ、皆ありがとうな!」

「おいやっぱりお前ら打ち合わせしてるだろ! 普通に去ろうとするなお前らー!?」


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