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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第三章 新生活と弟子編
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84 プラス1

レイラが魔力不足で体調不良となったので、その場はお開きとなった。が、翌日なぜか家まで迎えがきて、ジェイクの屋敷まで連れていかれる事になった。

やっぱマズい事したかな?会って数時間で体調不良だもんな。しっかり休息をとれば回復するとは言え、怒られるかな?

とか考えている内に着いてしまい、しかもすぐに執事に案内されてしまった。



「おい、リア。昨日、レイラにいったい何をした?」


「ちょっと魔法を教えただけだよ」


「それが何故、お前の所で冒険者になるなどと言う話になるんだ?」


「は?いや、私も初耳なんだけど…」



ジェイクの説明はこうだ。昨日、私が帰ってから数時間後、娘のレイラが「私の所で冒険者になれば魔法が使える様になる」と言ってきたらしい。それで、私の所で住み込みで修業するとまで言ってきたらしい。恐らく冒険者うんぬんは弟子たちの話からの飛躍だろう。



「冒険者にならなくても魔法は使える様になるよ」


「では何故そんな話になっている?」


「多分、うちの弟子が冒険者になりたいって言ってるって話をしたからかな?」


「はぁ~、それでか…。で?魔法は本当に使える様になるのか?」


「なるけど…。乗り気なの?」


「レイラが許可をくれないなら家出するとまで言ってきてな…」


「あ~…」



娘を溺愛してるジェイクなら、そう言えば何とかなるって分かってるな?なかなかの悪女だな。



「レイラにも言ってるけど、危険はあるよ?」


「なに!?」


「レイラは元々、魔法が使えない程に魔力が少ないんだ。私が教えた魔法で生活魔法のレベルが上がっても上昇する魔力は知れてる。だから、普通に魔法を使おうと思えば基礎レベルを上げるしかないんだ」


「それは魔物の討伐をするという事だろう!あの子には無理だ!」


「だろうね。ゴブリン相手でも厳しいと思うよ」


「なら…」


「1つ…。1つだけ裏技があるんだ。ゴブリンより弱くて、命の危険が少ない方法が。怪我はする可能性はあるけど」


「なに?」


「ゴーレムだよ。普通はやらないけどね」



泥をベースにレベル1のゴーレムを作り倒す。そうすればゴブリンより圧倒的に安全にレベル上げが出来る。

問題はレベル1であっても、子供と同等のステータスがある事。そして、得られる経験値が1である事。モンスターのゴーレムと違い、魔法で作るゴーレムはレベル×1の経験値しか得られない。そして、経験値は1以下は切り捨てられる。

つまり、1対1でしか(・・・・・・)経験値は得られない。

だからこそ、子供たちに戦い方を教えている訳だ。剣術や弓術のステータスが上がればより安全に戦える。ただ、回復や支援は特殊で使えば微量の経験値が入る。しかし、レイラはその魔法が使えない。



「魔法が使えない以上、最初はどうしても武器による攻撃で倒さないといけない。だから、危険なんだよ」


「安全に倒す方法は無いのか?」


「手を出した時点でアウトだからね」



このゲームにはいわゆる強制レベリングが無い。パーティ内にいても戦闘に貢献しなければ経験値は入らない。だからこそのゴーレムなのだが…



「レイラは倒せると思うか?」


「やらせる気?さっきも言ったけど怪我する可能性はあるんだよ?」


「あの子が可愛いのは事実だが、あの子は魔法が使えない事で今後、色々苦労するだろう。誰もが使えるはずの魔法が使えない訳だからな」


「・・・」



確かに普通に火を起こすだけでも何かの道具がいる。今ならば私の作ったライターや改良魔法陣があるが、すべての魔法をそうやって教えても、他の人より圧倒的に使用時間が短い。色々生活は不自由だろう。



「だからもし、お前が見てやれそうだと思ったなら、やらせてやってくれないか?」


「私に預けるっての?」


「ああ。どうだろうか?」


「…はぁ、分かった。とは言え、ここからの通いで良いよ。週3日でやってるから」



こうして、思わぬところで弟子が1人増える事になった。

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