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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第二章 海業都市編
62/150

60 鬼?

魚醤は手に入れた。昆布から出汁も取れた。ついでに魚も大量に買ったから、小魚を煮干しにして出汁も取れるし、料理にも使える。刺身がどうなるか分からないけど、最悪死にはしない。



「おぅ。なんか感動してるとこ悪いんだが、これ持って行ってくれねか?ガルドスん所まで」


「ガルドス?誰それ?」


「なんだ。名前知らなかったのか?商業ギルドで1番声がデカい馬鹿だ」


「ああ、ギルマス…。そんな名前だったんだ」



そういや港で気になったけど、結局聞いてなかったな。なんかゴツイおっさんって、皆名前に濁点入ってるな。



「ん?てか、なんでギルマス?」


「お前さんの持ってきた紹介状って名前の手紙に、お前さんが興味を持つもんなら売れそうだから持ってくるようにって書いてたからな」


「紹介状って名前の手紙って…」


「あれは紹介状としての文面じゃねぇよ。俺らだから良いが街の外まで効果があるのか分からん」



なんか適当に書いてそうだもんね。もしかしたら街の外で必要なのはサラさんが監修してるのかも。



「分かった。ついでにサラさんがいたら紹介状の事、伝えとくよ」


「そうしてくれ」



魚醤入りの小瓶を受け取り、来た道を戻る。まぁ魚醤を手に入れれば1度お礼を言いにいく予定だったし、特に問題はない。ついでに用が済んだので明日、帰るとも伝えておこう。

商業ギルドに着くと、初めて来た時の新人ちゃんがいたのでサラさんを呼んでもらい、経緯を説明して小瓶を渡して帰ろうかと思ったが、捕まってしまった。昆布関係で何故か私も怒られてしまった。

いや、ギルマスが問題無いって言ったし!



「リアさん?商品関係は私が統括してるって言いましたよね?」



なんて笑顔で言われれば、言い返す言葉も出ない。サラさんの背後に鬼が…、いや、この世界的に言えばオーガが見えた気がした。

しかし、商品化自体には反対では無いらしい。しかし、私の懸念通り加工場の土地や道具、人員などで問題があるようだ。



「あ、加工用の道具なら今日行った所にある、干物用の奴で代用できると思う。基本、水が溜まらない様に下が網になってれば問題無いと思うし。流用するのか新しく作るのかはそっちに任せるよ」



私は魚入れる網を加工したけど、元々似た様なのがあればわざわざ作ったりしなかった。商売道具なら初期投資は大事かも知れないが、売れるか分からない新商品ならコストを抑える事も大事だろう。私は気にせず作るから、お婆ちゃんに駄目出しを食らってる訳だし。

リア「ん?失敗では無いよ?商品に出来ないだけで自分の家で活躍してくれてるよ。洗濯機とか冷蔵庫とか…」

玉藻「誰に言っとるんじゃ?」

リア「気にしないで。てか玉藻、存在感無いよ?」

玉藻「何を言うておるんじゃ?朝食を食ってから別行動しとったじゃろ?」

リア「!!??」



玉藻さんは話し合いが面倒だったので、リアと離れ行動しております。

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