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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第二章 海業都市編
59/150

57 無事に…

翌朝、起きてすぐにアンナさんの所に行った。



「おはよう。アレックスさんはどう?」


「あんたか…。いや、昨日は大変だったよ。あの後、結構な時間料理を作りっぱなしでね。次の日も早いってのに徹夜するんじゃないかってくらいだったよ。まぁ、そのあと無理やり…」


「嬢ちゃん!あの出汁は何なんだ!?」



アンナさんと話していると、声が聞こえたのかアレックスさんが奥から飛び出してきた。



「作り方まで教えてくれとは言わん!だから何から作っているのかだけでも!!」


「昆布からですよ。というか、使えるようなら商業ギルドに作り方を教える約束をゲイルさんとしているのですぐに手に入る様になりますよ」


「本当か!?」



嘘つく理由無いでしょ?知られたくなかったらわざわざ持ってこないし。しかし、この様子なら随分、良い感じだったようだ。



「それで出汁なんですけど売れますかね?出汁っていうか出汁を取る為の昆布なんですけど…」


「ああ!間違いなく売れる!同じ海のものだからか魚介類とは相性が良い様だ。他にも色々と使えそうだ!」



おお!それなら安心だ。これならどこの街でも買えるようになるかも知れない。商業ギルドで作り方が広まれば色んな港町で昆布が加工されるようになるかも知れない。地域ごとに出汁の味も若干変わるかも知れないし楽しみだ。

どうせ商業ギルドに教えるわけだし、アレックスさんに出汁の取り方を教えてから店を出た。


―――――

―――


「ふむ。昆布がなぁ…」


「アレックスさんは間違いなく売れるって言ってたよ」


「作り方も簡単だし、すぐに真似されるだろう。利益は出んぞ?」


「私は手軽に昆布を手に入れたいだけだから、利益はどうでも良いよ。ちゃんと他の街にも売りに出すならだけど」


「普段、捨てている昆布で利益が出るなら悪くない話だ!船が壊れた連中も小さな船を貸してやれば昆布ぐらい獲りに行けるしな!」



てな感じで割ととんとん拍子で話が進んでいくが、サラさんがいないのに大丈夫だろうか?



「サラさんいないけど勝手に決めていいの?」


「まぁギルマスだからな!問題無い!」



まぁ怒られるのはギルマスだし、確かに問題無いな。多分、昆布を獲りにいく人を確保したり、昆布を乾かすための場所とか道具の用意とか色々あるだろうけど、そこまで口を出す義理は無い。サラさんは優秀そうだし、きっとなんとかしてくれるだろう。

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