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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第二章 海業都市編
56/150

54 意外に足りない

昆布で出汁が取れたっぽいのは良いが作れる料理が意外に見つからない。和食系は醤油やみりんを使うものが多い。基本的に調味料が揃ってない。『料理のさしすせそ』なんてたまに言うが、今あるのなんて塩くらいな物だ。



「そういえば昆布ばかり気にしてたけど、魚醤が無いか探すのも目的だった…」



元々、新鮮な魚が食べたくて来たけど、魚醤があるかもと期待していた。来て早々、商業ギルドで話をして逃げるように出たんだった。ついでに聞いとけば良かったな。商業ギルドなら知っているかも知れないし…。最悪、魚を自分で塩漬けにして偶然出来るのを待つしかない。適正な温度とか湿度が分かれば何とかなりそうだけど…



「いっそ大豆を探して醤油とか味噌作りに挑んでみるか?いや、魚醤と一緒で良く知らないし、テレビでは(こうじ)使ってたっけ?」



麹菌なんて見分けがつかない。というかチーズとか熟成肉についてるカビとかも良く分からん。食べる分にはカビの部分は落とした状態で出てくるから良いが、普通にカビがきてたら捨てるな。まぁ、普通の環境で育ったカビとは違うものだろうが…。同じ菌類のキノコでも毒があるやつ多いし、食用に似た毒キノコもある。



「そういやテレビでもその手のニュースたまにやってたな…」



一番多いのはニラとスイセンだっただろうか?間違えて食べてしまって病院に…なんてニュースをたまに見かけていた。こっちの世界では恐ろしい事だ。適切な治療法や薬なんて広まって無いだろうし、毒が地球のものよりも強力な可能性もある。まぁ私、状態異常無効にできるんだけど…



「っと、どうでも良い方に脱線してた。なんか最近、増えたな。とりあえず、出汁は直接飲んでもらうしか無いか?転移あるから、最悪必要なら自分で獲りに来れるし。めんどいけど。というか、ゲイルさんって出汁の味とか分かるかな?」



根本的な所が気になる。ゲイルさんより料理人に味を見てみてもらった方が圧倒的に良い気がする。とはいえ、こっちの街は知り合いとかいないし紹介してもらった方が楽である。昆布だし作りに使った道具などを片付けて、マリーナの街へ帰っていった。

どうでもいいが、戦闘よりも昆布が長い…

戦闘と違って、得意分野ではないというのもあるが、そのうち便利な万能キャラを出さなくては料理系小説になってしまいそうだ…

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