52 とりあえず…
この場の事はライアードさんとやらが収めてくれるらしいし、自分の事に戻ろう。
「ゲイルさん、昆布はどこ?」
「お前さん…この状況でソレかい…」
「私としては街に入れないとかじゃない限りどうでもいいし、何か国で対応してくれたみたいだし、今は昆布だね」
今回、昆布が手に入れば鶏肉、小魚、昆布と色んな出汁が取れるかも知れない。やっぱ日本人は和食だよねー。出汁の取り方、知っててもやった事ないけど…。色んな企業がすぐに使える形にしてくれてたし。
ゲイルさんに昆布の元まで案内してもらい確認する。と言っても、出汁がでる昆布なのかどうかなんて見分けは付かない。とりあえず、肉厚で大きな昆布がカゴいっぱいに入っている。
「おお!こんなに!」
「量が分からなかったからな。とりあえずこんなもんで足りるか?」
「え?うん。たしか水の量に対して1%とかそんぐらいの量で良いはずだったから。けど失敗する可能性もあるから、全部貰うよ」
そう言って金貨を数枚取り出して渡そうとしたが断られた。
「こんな事でそんなに貰えるか!それに嬢ちゃんの頼みでいつもと違うとこに行ってたおかげで、マグルゥ回避出来たからな。普段は船が壊れた奴らと似た様な所でやってるからな」
「そういう事なら…。まぁ、上手くいったら商業ギルドに教える約束だから、その時に頑張って稼いで」
「おぅ!上手く行くように祈ってるよ!」
早速、作業を開始しないと。とりあえず天日干しにするのと魔法で乾燥させるのに分けて、それからやっていこう。こういう時はアイテムボックスや収納魔法は面倒だ。アイテムボックスは時間停止付きだし、収納魔法は時間経過はあっても太陽までは無い。
とりあえず網だけ購入して、街の外で人が来ないであろう場所で魔法を使って枠を作り網を取り付けた。
「後はこの上に昆布を並べて、と…。こんなもんかな?」
獲ってきて貰った1/3程の昆布を並べ土台も作って、その上に網を置いた。あとは結界を張って終了だ。ちなみに残りの2/3は魔法で乾燥させるものと海の近くで潮風に当てながら乾燥させるものに分けた。漁師町とかなら必然的に潮風にあたるだろうと思っての実験だ。間違って捨てられない様にゲイルさんに監督してもらっている。
世話になりっぱなしなので、出汁が上手く出たら何か作って持って行ってあげよう。




