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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第二章 海業都市編
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41 確認と召喚

「どんだけ時間が経ってるのよ…」



結論として洞窟は無かった。元々、海岸沿いの岩場を回った位置にあったのだが、波で浸食されたのか崩れてしまったのか途中から道すら存在してなかった。本当にいったいどれだけの時が経っているのだろう…



「あ…。簡単に確認出来るじゃん!」



街を一旦出て距離を取り、リルを再召喚する。



『思ったよりも早かったな、主。もう移動か?』


「それはまだだよ。聞きたいことがあるの」


『我で答えられる(とい)なら答えよう』


「少し前に蛇を狩りに行ったよね?その前に私がリルを召喚したのっていつ?」



簡単な事だった。召喚獣たちの喋っている事が分かる様になったなら直接聞けばいい。リルは目を閉じ、少し上を向いた。



『ふむ…詳しくは覚えていないが…、1000年程は経っていたかも知れんな』


「なっ!?」



1000年!?日本で言ったら平安時代ぐらい前だよ!?どんだけ経ってるってもはや想像も出来ないレベルだよ!



「それは確かなの?」


『我も数えているという訳ではないからな。他の者たちも召喚し確認してみれば良いのではないか?』


「そうだね…。リル、乗せて。少し街から離れよう」



リルに跨り、マリーナに来る途中にあった大きな平原にやってきた。



『主よ。召喚するにしても『女帝』は止めておいた方が良い。この程度の距離ならば確実に街の者も気付く』


「本当に1000年経ってるんなら、しっかり話ときたいところだけどね」



詠唱を始め、魔力を大きく消費する。小さい子たちでも良いんだけど、滅多に召喚出来ないような相手の方が後々楽だ。他の子はいつでも召喚できる。召喚陣が強く光り、そこから巨体が現れる。



『おぉ!久しいのぅ!リアよ。元気じゃったか?』


「久しぶり、で良いのかな。玉藻(たまも)



召喚したのは妖狐である。普通に座っていても高さは5m程と2階建ての家ぐらい大きい。リルと同様に玉藻に現在の状況を伝えた。



『ふむ。確かに儂も1000年程じゃと感じておる。…しかし、リアが別の次元から来ておったとはのぅ…』


「別の次元…。もしかして他にも?」


『儂の知る限りで2回。1000年前と500年程前に勇者が召喚されておる』


「勇者…。もしかして魔王討伐とか?」


『そんな事を言っておったかのぅ』


「けど、1000年前と500年前って事は時期的にそろそろ次が来そうだな…。それより尻尾増えてない?」



契約時は確か8本だった。9本じゃないのかよ!って思ったのを良く覚えている。それが今では立派な尻尾が9本生えて、立派な九尾狐になっている。



『儂ら妖狐はちょいと特殊での。生きた年月で尻尾の数が変わり、増える毎に力を増すのじゃ』


「つまり前より強くなっている、と…」



召喚獣の中でも2番目(・・・)の強さを誇っていたと言うのに更にとか何なんだ…

最近、Yahoo!ゲームの広告でアークザラッドRというゲームを発見しました。

初代のプレステ版を知っている身として気になりまして、アプリ版もダウンロードして懐かしいキャラたちを見るとついやりたくなって、PCにエミュぶっこんでやり始めました。

最近のオープンワールドも良いですが、昔ながらのRPGも楽しいですね。

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