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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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02 森の外へ

色々試しながら森を歩いていく。どの属性でも木に影響はある。剣などの武器も同様である。まぁ、剣で木が斬れたり、弓を使ったら矢が貫通したりと予想外な事ばかりだが…。



「よりリアルに近づけようとしたのかしら?不便なんだけど…」



倒したモンスターは解体が必要になるし、下手に魔法を使うと周囲を破壊する。装備している杖をしまい、魔法の発動媒体になる指輪を装備してついでにショートソードを装備する。



「魔法は補助メインにして剣の方が被害は少ないかな?」



全魔法を習得し大賢者になりはしたが、他の武器が使えない訳では無い。レベルが低くMPの関係で魔法が連発出来なかった頃は、MPを回復させている間に剣や弓を使ってモンスターを倒していた。その為、割と武器系のスキルもレベルが高い。魔法寄りの魔法剣士と言った所だろう。



「おっとちょうどモンスターが…」



探知に反応があり、確認するとまた狼の様だ。今度は8匹いる。



(普段なら魔法で吹き飛ばすんだけど、今の仕様だと跡形も無くなるなぁ…。)



狼はもちろんのこと、周囲の木々も吹き飛ぶだろう。最悪、自分にも被害が出る。



(とりあえず剣でも問題無いか…)



最近は使って無かったが、ステータスの差が大きいのでダメージは特に無いだろう。魔法で身体強化し狼たちの中に飛び込んだ。狼たちは突然のことで態勢が整っていない。狼たちは一瞬で全滅した。



「ふぅ…」



切れ味が良かったのか腕が良かったのか特に手に感触は残っていない。斬ってすぐに退避する癖がついていたので返り血も浴びていない。昔、食人花のモンスターと戦った際に斬った敵の体液を浴びて、麻痺って死にかけた。それから気を付けている。



「やっぱり周囲への被害は無いわね。森を出るまではこっちの方をメインにしましょう」



狼たちをアイテムボックスに放り込み、森を進んでいく。やがて視線の先の木々の隙間から光が入っているのが見えた。



「やっと出れた…」



時計が無いのでどれほどの時間が経ったか分からないが1時間ぐらいは歩いていただろう。



「モンスターが少なくて助かった。問題はこれからね」



街道らしきものに出られたが、どちらに行けば街か村にたどり着けるのか。道の先は見えず、どちらに行った方が近いのかも分からない。少し考えて…



「どっちでも良いか…。どっちが近いか分かんないし、街道ならどっちも街か村に繋がってるでしょ」



とりあえず直感で右に向かう事にして街道を進んでいった。

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