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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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23 開店

ユリナには一度商品を見てもらって、魔導具の説明や使い方のレクチャーをした。と言っても大体は説明だけで良い。基本的に魔力を流すだけだし、魔石型も簡単にしてある。

ちなみに店名は『リアーナ雑貨店』だ。小さな店は自分の名前を付ける事が多いと聞いたが、恥ずかしかったのとすぐにバレると面倒だったので少し変えてリアーナになった。言ってないが『リアーナ』のナはユリナから取っていたりする。



「凄いです。これだけ使ってるのに魔力切れの倦怠感がありません」


「そう?もう少し削れるんだけど、魔石型の需要が無くなりそうでね。魔石型はそのうち交換が必要になるし」



魔石は電池のような物だ。大きければ持続時間も出力も上がる。今回使ったのは小さな魔石の為、稼働時間はかなり短い。その為、魔法の方で消費を大幅に減らしている。



「コレ!絶対売れます!リアちゃんは天才です!」



ユリナも随分と慣れた様だ。昨日、店の場所なんかの確認を行い、遅かったのでそのまま家に泊まってもらった。最初は様付けで呼ばれていたが、様と呼ばれる程偉い訳でも無いので止めてくれと頼んだところ、ちゃん付けになった。まぁ見た目は年下だしね。ちなみにユリナは14歳らしい。まさかの年下である。


そして、翌日…



「お客さん、来ないですね…」


「オープンしたばかりだしね。今の所、どんなものが売ってるとか分かって無いし、入りにくいんじゃないかな?」



昔、テレビで飲食店で出された水でお金取られたとか話題になってたし、知らない所って入りにくいよね。うちも扱ってる商品が無駄に幅広くなったし、ちょっとミスったかな。



「店頭販売とか実演販売って手もあるけど人が来過ぎても手が回らないし…」


「何ですか、ソレ?」


「ん?やらない?店の前とかで実際に試して見せるやり方なんだけど。見ただけじゃ分かりにくい物とかをお客さんの前でやって見せるの。そうすれば商品がどういう物でどう使えば良いのかとか分かりやすいでしょ」


「初めて聞きました。武器とかはお客さんが試したいって言って実際に使ってみる事とかはあるって聞きましたけど」



試し斬りの事かな?武器は生死を分けるものだし当然か。



「まぁ、何日かしてお客さんが来なかったら考えようか」



結局、開店当日はお客さんは0だった。

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