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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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21 準備

店舗と家(屋敷)を手に入れてからは開店の為の準備を始めた。店を守るための結界の魔導具作りや新しい獲物の調達、家の家具や調理器具などの購入、それから今後使えるかもと、馬鹿みたいに広い庭の一角で家庭菜園と薬草の栽培を始めた。

販売の為か家の掃除がしっかりされていたのは助かったが、それなりに店が安定したら人を雇っても良いかも知れない。流石に掃除がめんどくさい…

ちなみに冒険者ギルドのカードは、店舗と家を紹介された次の日に返却してきた。受付がライナさんだったのでこれから大変だろうから、ついでに転職も勧めてきた。



「よし。こんなもんかな」



現在は商品になりそうな魔導具作りをしている。本来、魔導具は基本的に魔力さえ使えば誰でも使える便利なものだが作る事が出来る物は限られる。それは魔導具製作のスキルを所持している事と作る魔導具と同種の魔法が使える事が理由だ。さらに消費魔力は作り手の腕、というか使用される魔法に左右される。

現在、魔力消費を限界まで削った火魔法の魔導具作りの真っ最中である。



「おお。結構良い感じ」



作っているのはライターである。形状はチャッカマンだが…

さらに少々高値になるが魔力を消費しないで使える魔石搭載型も製作中だ。魔石の魔力を消費して使えるので無駄な魔力を消費しないでいい。



「…けど、削り過ぎたかな?これなら魔石型は無くても良いし」



意外に調整が難しかった。自分で使う分なら消費は少ない方が良いが、商品としてバランスを考えるなら割高な魔石型が少しだけお得に感じるぐらいでちょうどいい。微調整しながら良い感じに仕上げ、その後に量産した。ちなみに魔導具の素材は、商品の仕入れの途中で発見したゴブリンたちの魔石と持っていた武器を使用している。仕入れ値はタダである。



「それにしても魔法が超便利に進化したな…」



魔力とイメージさえしっかりあれば形を変えたりも出来るのだ。当然、魔力操作の難易度が上がるが戦闘では普通ので良いし、日常的に使うのであれば問題無い。店の結界もイメージだけで条件付けも成功した。私かリルが結界内にいる間は結界を解除するように出来ている。あとは店員に結界を素通り出来るようなアイテムでも持たせれば、他の人間は自由に出入り出来なくなる。

あとは店員次第でいつでも出来るな、と作業を終えて街へ出て行った。

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