19 ギルドの協力
「さて、じゃあ出してもらおうかね」
商業ギルドのギルドマスターのアマンダさんは倉庫に着くなり、そこの管理をしてるっぽい人に声をかけていた。その後、数分で10人程の人が集まった。特に勿体ぶる必要も無いのでそのまま出す事にする。
「あ…、3匹分あるんだけど1体ずつの方が良い?」
「ほんと何なんだい、あんたは…。まぁ、そうしておくれ」
そう言われてアイテムボックスから頼まれていたブラックバイパーの死体を1体分出した。出した瞬間に集まった人たちから驚きの声が上がる。
「これが3体かい…。とんでもないね」
アマンダさんは出されたブラックバイパーを眺めて呟いた。その後に少し黙ったかと思うと…
「ふふ…はははは!冒険者ギルドもとんでもない相手を敵に回したもんだよ!リアだったね?商業ギルドは全面的にお前さんに協力するよ!」
突然笑い出し、そんな事を言った。周りの人たちも何事かとこちらを見ている。
「いいの?もう少し段階的に試されるもんだと思ってたけど…」
「こいつがこんな良い状態で狩れるヤツなんざ、この街にはいないさね。それにあんた、空間魔法も使えるね?」
「な、なんの事かな?」
「まず、このクラス3匹が入るマジックバックがそう出回ってない事だね。恐らく収納魔法だろう?次に依頼の達成が早すぎるって事さ。恐らく転移系も使えるんだろう?」
使えますけど、使って無いとは言いにくいな。バレてるならそっちで通そう。
「はぁ…あんまり詮索とかはされたく無いけど、確かに使えるよ」
「当然さね。商人にとっては仕入先とか流通ルートは大事な飯のタネだからね。これ以上は聞かないよ。冒険者ギルドの二の舞は勘弁だしねぇ!」
アマンダさんはどちらかと言えば無言の圧力とか睨みをきかせるタイプかと思ったけど、割と豪気なタイプだったようだ。
「あんたらはソレの解体を頼むよ!さてリア。ちょいと話を詰めようじゃないか」
そう言ってギルマスの執務室まで拉致られた。その後、自分では解体が出来ないので商業ギルドに依頼する事や店で扱う商品について話し、さらに店の大きさや場所、ついでに近くに小さめで庭付きの家も紹介してもらった。
家に関しては2階が居住スペースになっている店舗を紹介されたが、快適な生活の為に別にした。店舗はともかく家は個人的な理由なので補助は断ったが、お金が足りなかったので依頼されたバイパーやついでに狩ったダークサーペントで代金を頼んだら余裕で支払えるとの事。
黙っているとは言っていたがダークサーペントはAランクの魔物らしい。良く分からないので聞いたら、Aランク冒険者でギリギリ討伐出来る、Aランクのパーティなら余裕で討伐出来るレベルらしい。
あの程度でAランクって、ドラゴン倒せないんじゃない?と思ったが、口には出さなかった。昔からドラゴンって勇者とか英雄が倒すようなヤツだし、きっとこの世界的に強い部類だろう。そんなのポンポン倒してました、なんて言えるわけがない。




