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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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13 商人ドルト

リアは商人ドルトの元を訪れ、現在の状況について軽く説明した。



「私と別れた後にそんな事が…」


「まぁね。そっちはどうでも良いんだけど、依頼が受けられないからお金入らないし、ここまで嫌がらせを受けて黙ってるのも性に合わないからね」


「何か策があると?」


「それで聞きたいんだけど店を開いたりするのに条件ってある?」


「いえ。店舗を用意してどういった物を売るかを商業ギルドに申請して通れば問題ありません。前にも言った様にギルドに登録は必要ですが…」



お金と商品さえあればどこかに建物を借りて経営が出来る訳か。問題はお金だな。



「聞きたいのですがどうしてお店を?」


「私なら自分で狩りにも行けるし、それなら商品の元手は掛からない。出来ればこの街の冒険者が狩れないレベルの素材だと完璧だね」


「ほう、なるほど。自分で素材を集め、それを売ると…。しかも、他の冒険者で狩れないレベルとなるとギルドに依頼が来ても達成できない。そうなればギルドに不満は溜まるでしょうな」


「しかも取ってくるのが私ってのも良いでしょ?嫌がらせで追い出そうとした…いや、いっそ抜けた方が良いか。追い出した私が狩ってきてるってのも良いダメージになる」


「わざわざ辞めるのですか?」


「今はデメリット無いしね。1度辞めるとランクがリセットされるらしいけど1回も依頼やってないし、向こうの討伐依頼とか気にしなくて良くなるし」



冒険者ならば偶然戦闘になって討伐したモンスターが依頼で出ていた場合、報告する必要がある。



「なるほど。何か(・・)を採取に行って、偶然(・・)、魔物を倒したとしても特に問題はありませんな!」


「けどモンスター討伐は別に問題無いけど、やっぱお金がねぇ…」


「それならば私が多少、出資いたしましょう!」


「え?いいの?」


「もちろんです。あなたの狩ったウルフを見れば実力は多少分かります。あの綺麗な切り口。剣でならば相当な手練れ。魔法であれば相当な威力が無ければできません。それに冒険者ギルドのやり方は目に余る!」



ドルトさんが声を大きくして怒っている。何か恨みがあるんだろうか?



「冒険者の質が上がるという事は、必然的に街の安全性が上がりさらに質の良い素材、手に入りにくい素材が手に入る確率が上がる訳です!我々商人からすればそんな横暴を見過ごす訳にはいきません!」


「はぁ…」


「いや、いっそギルマスも巻き込んでがっつりやってやりましょう!リアさん!」



なんかドルトさんが興奮して話が大きくなりそうな感じだ。しかし、商人たちにも影響が多少あるならしっかりやってやった方が良いのかな?

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