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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第五章 魔王編
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145 魔獣の巣

グラマスの依頼という事で暇つぶしも兼ねて、王都の冒険者ギルドまでやってきた。



「それで依頼内容は?」


「ああ。実は近くの村が魔獣に襲われたんだ。そいつらの駆除を依頼したい」


「は?普通の依頼じゃん。冒険者でどうにかしないの?」



そう聞くとグラマスは、何かが書かれた紙を数枚取り出してテーブルに置いた。



「帰って来られた者の報告書だ。ま、帰って来た奴も治癒院送りだがな」


「…なるほど。異常っちゃ異常だね」



出された報告書に目を通す。そこには本来あるはずのない事が書かれていた。

ラースベア(大型)、グリフォン、キマイラ、ワイバーン…。その他、全部で10種以上の魔物が村を壊滅させ、さらに村から一定範囲内から動かない。しかも、魔物同士での争いも発生していない。



「俺たちは便宜上、魔獣の巣と呼称しているが…どう思う?あり得ると思うか?」


「一応、いくつか無くはないけど…」


「何?」


「魔物がテイムされた従魔である場合。より上位の知能のある存在が集団を束ねている場合。あとは魅了系のスキルで行動を指示されてる場合かな」


「それはあり得る事なのか?」


「今の世界レベルじゃ厳しいかな。ここに載ってる連中より上位ってなると中級竜以上は確定だけど、竜種は基本、他者を従えたりしない。テイムもこのレベルを出来る奴がそうそういるとは思えない。魅了系は高レベルのサキュバスなら可能性はあるけど、男の精の事しか考えてないビッチが村人を殺す意味が分からない」



これは1度行ってみないと分からないな。分析魔法で確認すれば1発だし、それほど強い相手は載ってない。最悪、リーゼ召喚で強行突破…いや、魔物相手の未知のスキルの可能性もあるか。そうなるとゴーレムを基本に考えた方が良いな。



「まぁ、行ってみれば分かる事か」


「行ってくれるのか!?」


「それで呼んだんじゃないの?」


「それはそうなんだが、危険度が桁違いだ。無理に行けと言うつもりは無い」


「まぁ無理だと思えば、私も逃げるよ」



まぁ私で無理だと多分、世界が滅びるんだろうけど。

それにしても、この村から移動しないのは何でだ?村人を殺し終わったんならやる事無いだろうに。それに魔物が増えるという事はそれだけ食料が必要になる。何も無い村で留まっている理由があるんだろうか?

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