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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第五章 魔王編
144/150

141 新興

「ねぇ、リリア。聖光教に入らず、別の教会として活動する事って出来る?」



聖光教で聖女までしているリリアに対して言うのもどうかと思ったが、気になったので聞いてみる。



「一応、出来ますがメリットは無いですよ。信者が0の状態からスタートですし、聖光教の加護が無いと教会内の浄化も出来ません」


「信者の心配は無いよ。今まで通り近場の人なら来てくれるだろうし、寄付とか無くても稼げるように裏で薬草育ててるから。それに多分、浄化の魔導具も作れる。どっちが効果が高いかは知らないけどね」



普通に今でも作られている物なら私の作った物の方が効果が高い。ただ、専用の道具が遺跡から出てきたなんて事ならば、そっちが高い可能性もある。浄化の魔導具専用なんて出てくるとは思わないけど…



「最悪、この教会の光源全部『聖光』仕様に変えとくから」



聖光は光属性の魔法の中ではそれほどレベルが高くない。効果も光属性ダメージと弱い魔物を寄せ付けない程度だが、教会としては十分だろう。

あとは避難用に教会に地下室を作って…、うん。ついでだから私の家にも地下室作って繋げとこう。

そんな事を考えているとレイノールドが立ち上がった。



「すいません。国に用事を思い出しました」



そう言って教会を去ろうとするが、リリアが必死に止めている。



「レイノールド!国に用事とは何でしょうか!?」


「止めないでください!リリア様!急いで改宗してリア様の下で働くのです!」



おい!どんな馬鹿なんだ!?聖光教のNo2がそんなんで大丈夫なのか?

そもそも雇うかどうかは私の自由なんじゃないの?就職先を見つけてからやめろ。



「悪いんだけどベネッサにお願いしようと思ってたんだけど」


「あの子にですか?」


「まぁ聖光教の教会じゃなくなるなら、聖光教を辞めてもらう事になるから断られるかも知れないけど」


「それならば私が!」


「なんか子供らの教育に悪そうなんで遠慮します」



ベネッサ本人に聞いてみないと何とも言えないな。やってくれるんなら、自分たちでやりたい事を選べるし、誰かに強要されることも無い。だって上司とかいないし。…私が上司になるのか?いや、パトロンに徹しよう。

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