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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第五章 魔王編
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138 マルセアの教会

うちにやってきた総大司教レイノールドと教会にやってきた。

この世界では教会は基本、扉は出入りの時だけ開け閉めするらしいが、私の提案で朝方の時間は空気の入れ替えの為に開けっ放しにしている。



「入口に結界…ですか?」


「あれ?分かるの?気付かれた事無かったんだけど」



解放するにあたり外から砂ぼこりなんかが入ってこない様に、凄く弱い結界を設置している。普通の人間なら気付かないレベルだと思ったのだが…



「これでも修行中はあちこちに行きましたし、今も巡礼の為に各地を回る事もあります。魔法関連ならばそこそこ腕に覚えがありますよ」



その巡礼って普通、たくさんの騎士やら何やらがゾロゾロ付いてるんじゃないの?戦闘する機会なんて無いだろうに。まぁ、マリーがそれに近い存在になる予定ではあるんだけど。回復・支援で仲間を支え、自身の自衛ぐらいは出来る。それが理想だ。



「危険なものじゃ無いよ。ちょっと砂とかが風にのって入らない様にする程度。といっても、強風が吹けば入るだろうけど」


「でしたら問題ありませんね」


「ずっと開けっ放しなのは問題にならないの?」


「普通はそんな事はしませんが、法で決まっているという訳ではありません。慣習の様なものですよ」



宗教とかなら、そういう古いしきたりとか慣習って大事にしてそうなものだけど…。やっぱ人によって違うものなのかな?

中に入るとベネッサが誰かと話をしていた。



「あれ?リリア?何でここにいるの?」


「ああ、リア様。レイノールドもご苦労様です」



ご苦労様って、実は目上の相手に対して使うものじゃ無いんだけど。



「やはり素晴らしい教会ですね。とても心地良い」


「は?前の教会と見た目や大きさは同じはずなんだけど…」


「ええ。確かに見た目は他の教会とそう変わらないでしょう。しかしこの教会には精霊の魔力を感じます。私が心地良いと感じるのはそれが原因でしょう」



精霊。建設時に召喚したノームの魔力が残ってるんだろうか?私は何も感じないんだけど。



「召喚獣のノームに手伝って貰ったから、そのせいかな?他に心当たりが無いし」



この男が、そういうのに敏感なのか、私の召喚獣だから私が感知出来ないのか…。

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