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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第五章 魔王編
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135 自身の訓練

自宅の訓練場にて子供たちの訓練風景を眺める。

冒険者見習いになって度々外に出してはいるが、ここに帰ってきては反省会を行い、そして修正の為に訓練を行っている。

ちなみに勇者一行は王都にいる。荒野での一戦が全くの被害無く終わった事で、パーティーが開かれているらしい。私も誘われたが、そういうの面倒だし、そんな気分でも無かったので断った。



「何を思い詰めとるんじゃ?」


「玉藻?別に…て訳にもいかないか。ちょっと強い相手とやってね。私もこのままじゃヤバいかなーって…」



死霊術師自体はアレスより間違いなく弱い。けど、アレスがいた以上、他のメンツも可能性がある。1対1なら勝てるかも知れないけど、2人以上出てきたら対処しきれないかも知れない。



「お主でヤバいとは、世界の危機じゃのぅ」



玉藻は軽い感じで笑っている。しかし、私としては笑えない。あの時、私が気付かなかったら全滅していた可能性が高い。当然、私も含めて…



「久々にあれやるかなー。けどなー…」


「あれとは何じゃ?」


「鬼の修行法」



アレスが修行に丁度いいと、ふざけた事を言って結局やった修行法。ゴーレムを作り、自分を攻撃させるという簡単で非効率な修行だ。ゴーレムを召喚すればMPは減るし、怪我をすれば回復にもMPを使う。じりじりとMPと体力を減らしながら、剣の修行をするという鬼畜仕様だ。



「まぁ私も腕斬り落とされる様じゃ危ないかも知れないし」



そう言ってゴーレムを1体召喚する。しかもMPを消費するために『軍団』仕様、レベル700というほぼ全開。

アイテムボックスから剣を取り出し、ゴーレムに向かい合った。



「1体だけなのかの?」


「久々だしね。1体ずつ増やしてくよ」



昔は4体までなら同時に相手に出来たが、今回は久々だし最悪、自分のゴーレムで死にかねないので止めておく。

ゴーレムに自分を攻撃するよう指示を出し、訓練を開始した。



1時間後…



「あー!もう!腕、落ちてるわー…」



文字通りである。1体では問題無く戦えていたが、2体になって対処に失敗した。アレス戦同様に腕を斬り落とされた。



「ていうか、戦闘中だったからかもと思ったけど、痛みが思ったより小さい」



痛いのは痛いのだが、腕を斬り落とした程の痛みでは無い。まぁ腕を斬り落とされた事なんて無いが。

それでも普通ならこんな物では無いだろう。



「考察しとらんと、さっさと治さんか。子供らがビビっておるのじゃ」


「あーごめん」



エクストラヒールを使い、腕を修復する。こういうのを見ると、自分が人間じゃないのかもと思ってしまう。まぁセバスとか自動修復だろうし、まだ人間だよ、うん。しかし、痛みが小さいのは何故だろう?ステータスの影響が痛みにも出ているんだろうか?それともゲーム本体の痛覚カットの影響でも残ってるんだろうか?

ネタが切れてきたね、うん。

このまま魔王まで辿り着くんだろうか?

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