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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第五章 魔王編
132/150

129 暴露

スレイプニルの牽く馬車で国王の言っていた場所まで向かっている。この調子なら2時間程で着くだろう。おかげで凄い状態だが…



「ちょっと吐かないでよ?」


「お前…なん…うっ…無事…」


「常にキュアが掛かってる状態にしてるから」



昔、リルに乗って酔った時に乗り物酔いにキュアが有効である事は発見していた。あとはどうするか?答えは、キュアをかけ続ければ良いだけである。

この発言を聞いて、リリアがキュアを発動して何とか安静状態となった。



「ここまでずっとか?どんな魔力してるんだ…」


「魔法メインなんだから魔力値高いに決まってるでしょ?」


「そうか…。それよりさっきの!」


「さっき?」


「前の世界がどうとか言っていただろう!?」


「それが?」



あれ?そういや言ってないっけ?まぁどうでも良いけど。



「あんたも召喚された勇者なのか?」


「違うけど?」


「じゃあ…」


「私はゲームやってたら、いつの間にかこんな事になってた。以上」


「以上って…」


「知らないもんはしょうがないでしょ?分かってる事なんて、1000年前の英雄たちとやらが、私と同じプレイヤーだったってぐらいだよ。なんでこんな事になってるのか、なんで私だけ1000年経った今なのか。私も聞きたいぐらいだって」



かと言って、誰かに聞いて答えが返ってくるものでも無いし、調べたからといって分かる物でも無い。



「それでその強さという訳か…。あんたなら魔王も倒せるんじゃないか?」


「多分、無理だろうね…」


「え?」


「かつての魔王について調べた。1000年前、私クラス…いや、私より強いようなプレイヤーもいる中で100人以上で挑んで、魔王を倒した時、2人だけしか生き残って無かったらしい。それに対して500年前は召喚された勇者の1パーティだけで討伐したってあった。多分、勇者には魔王に対する特攻効果がある」



生き残ったのは拳仙レベッカと斧王バルザックの2人だけ。しかも、魔王討伐後しばらく後に姿をくらましてる。最初は世界の危機が去って消されたのかと思ったが、恐らくそれは無い。倒せるような人間がいない。という事は、何かあって自分から失踪した事になる。いったい、あの2人に何があったのか…

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