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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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124 レベルアップ

何度かの戦闘を終え、帰路についた。全員のレベルが3~4程に上がり、ゴブリンも2体までなら相手を出来る様になった。しかし、やっぱりパーティを組んでるとレベルが上がらないな。ソロでやってたら倍はいってると思うんだけど…



「皆、体の調子はどう?」


「大分、落ち着いてきました」



序盤の頃は一気にレベルが上がると、体の扱いの勝手が変わりやすく動きにくくなる。ステータスが10から20に上がれば今までの2倍に身体能力があがる。単純に2倍動きが良くなる訳だ。だが、例えば踏み込み。2m先の敵と距離を詰めようと今まで同様に踏み込めば、軽く通り越してしまう事になる。

しかし現実になったこの世界では、気分も悪くなるらしい。レベル酔いと言うようだが、頭痛や眩暈が起こるらしい。



「そこまでいくと戦闘は難しいね。その辺も考えてレベル上げしていかないといけないか…」



明らかに集中力が落ちる状況で、戦闘をさせる訳にもいかない。しばらくは1日~2日で1レベルぐらいに抑えた方が良いかな?すぐにゴブリンじゃレベル上げが厳しくなるし…



「まぁ落ち着くまでは私が守れるし、ある程度まで上がればステータスなんて誤差の範囲に感じるから」


「ちなみにどれぐらいレベルを上げれば良いんですか?」


「そうだな…。20くらいまで上がれば、『ちょっと上がったかな?』って感じるぐらいだと思うよ」



まぁそのレベルまで上がったら、この街の中では真ん中くらいに入るんだけど…。

高い人で60代ぐらい。平均でも30前後ぐらいだし。オークでDランクって事はCかBくらいに入るだろう。まぁしばらく上げさせないけど。

依頼をチラッと見たが、そのクラスになるとこの子たちでは危険だと思われる物が混ざっていた。特に毒を使う相手の場合は、マリーが魔法で解毒出来るレベルにいないといけない。

それにゲームと完全に同じ方法は出来ない。本来、グースのタンクという役割は、敵の攻撃が味方に当たらない様に味方との間に敵を挟む形が望ましい。その上で吹き飛ばされたりしないよう壁を背にしたりする。だが、現実になった以上、それはただ吹き飛ばされて壁に激突するだけだ。無駄なダメージが発生しかねない。



「その辺も何か考えとかないと…」


「先生、何か言いましたか?」


「んー?今後の指導はどうしていこうかなって…。私の知ってる戦術は危険だし、私基準でも教えられないからね」



私のソロでの基本戦術は、魔法の連射かゴーレムで足止めして大魔法がメインだ。相手によっては剣も使うし、素手での格闘もたまに使う。つまり私は魔法特化ではあるが、万能型に近い。とは言え、子供たちに同じことをやれと言っても、無理だし…。さて、どうしよう?

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