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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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122 ゴブリン戦感想

近付いてきた魔物はちょうどゴブリンだ。これでウルフとかだったら子供たちにはきつかったかも知れない。

威力を落とした風弾で2匹を後方に吹き飛ばした。



「あの2匹は私がやるから。残りの1匹は頑張ってね」



それだけ言い残し、追加の風刃で2匹を仕留める。初撃でも普通に倒せるのだが、ゴブリンは近くで味方が死ぬと逃げ出す事がある。折角のチャンスだし、逃がす手は無い。

弟子たちは教えられた通りに隊列を組んだ。盾を持ったグースが先頭に立って敵を引き付ける。



(うん。練習通り上手く捌いてるね)



盾を上手く使い、ゴブリンの攻撃を流してる。慣れない相手だからか、時折受ける事もあるが及第点だろう。エリンは弓を構えているが、放つことは無い。ゴブリンの動きが捉えられていないのか、グースに当たる危険を回避しての事か…。後で聞いてみよう。

ハイルも突撃せずに機会を伺っている。前だったらいけそうなら行ってたのに。成長したなぁ…。マリーは…うん。ヒーラーだから特に出番が無いな。グースが上手く捌いている間はやる事少ないな。ただ、いつでも魔法を展開出来るようにしてるみたいだ。

アリスは様子見の様だ。まぁ魔法1発で終わるし、私の意図を汲んでくれてるのかも知れない。

それから数分後。グースの盾に弾かれたゴブリンが転倒し、エリンの矢が1発、ハイルの攻撃が1発でゴブリンは倒れた。



「お疲れ様。思ったより時間かかったね」


「すいません、先生…。ゴーレムやハイルと動きが違ってて…タイミングが…」


「そうだね。普段から同じ相手ばかりだと慣れちゃうからね。まぁこれからは実戦も経験出来るし、色んな相手と出来るよ」


「はい」


「エリンはなんで攻撃しなかったの?」


「ゴブリンがずっとグースの近くにいて…」


「うん。じゃあ良いよ。味方に当たるリスクがあるなら、無理に攻撃しなくて正解。ただ、そういうのは結構いるから、近くに居ても狙えるように練習かな」


「はい!」


「ハイルは…」


「はい!ちゃんと言われた通り敵を観察してた!」


「あー、そうだね。でも、もう少し積極的に行っても良かったかな。相手によっては後ろからの攻撃の時だけの動きとかもあるから。けどまぁ初めての戦闘としては上出来」


「あの…私はどうですか?何も出来なかったんですけど…」


「マリーはあれで良いよ。特に怪我してないのに回復する意味ってあんまり無いし。魔法もいつでも展開出来る状態だったし」



調子に乗って教えたが、実は魔法を即時展開出来るようにキープするのは高等技術だったりする。マルセアの冒険者で出来るのも、もしかしたらマリーぐらいかも知れない。意外に向いているのかも知れない。今度、同時展開でも教えてみようかな?

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