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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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121 ゴブリンはついで

「なんだよ、ゴブリンと戦うんじゃないのかよ…」


「ハイル…何の依頼受けたか分かってる?薬草採取だよ」



弟子たちに同行し、街の外で薬草探しをしている。

ギルドの使い方を大まかに説明を受けさせ、事前の情報の大切さも教えた。というのも、皆が依頼を受けた後、すぐに外に出ようとした為だ。本来、新人ならば自然の薬草がどんな姿か知らない者もいる。大体は乾燥させてから使うからだ。この子らは教会でも育ててるし、薬草がどんなものか知っているが、他の物は違うだろう。依頼の品や出てくる魔物がどんなものか、自分の実力と照らし合わせて達成可能かどうか、それらを判断して依頼を受けるものだ。多分。私は大体知ってるし、対処出来るから見ないけど。

そもそもゴブリンと戦うと言っているが索敵魔法の無い弟子たちでは、本当に偶然遭遇する以外に戦う方法がない。



「ゴブリンと戦って勝ったけど、薬草は取れませんでした、じゃあ依頼は失敗だからね?将来、冒険者として上のランク狙うなら、依頼の達成率も大事だよ」


「それもそうか。失敗が多い奴に依頼受けて欲しくないもんな」


「ちょっとハイル!先生と話してばっかじゃなくて、ちゃんと薬草探してよ!」



エリンの言う事ももっともだ。私も喋り過ぎたな。

現在はグースとマリーが索敵に回って、ハイル、エリン、アリスの3人が薬草を探している。私みたいに索敵魔法が使えれば、離れない限り全員で薬草を探せるが、そうじゃないこの子らは索敵に人員を割かなくてはいけない。しかも、目視による索敵では限界がある。



「パーティは6人までだし、誰かもう1人入れても良いかもね」



魔法が得意なら索敵魔法も教えられるし、獣人とかなら匂いや音で敵を探せるかも知れない。とはいえ、バランスを考えれば、同年代の方が良いだろう。個人的な意見だが、1人に頼る集団はそれを失うと脆い。出来るだけ全員での助け合いが理想だ。



「全員、警戒!」



おっ、グースが敵に気付いた。少し前から近付いては来てたけど、気付くのはこんなものか。敵を見つけたら全員に伝えるように言ったけど、声を出したのはまずかったかな?その辺もあとで教えないと。相手がこっちに気付いてない場合があるからね。



「3匹いるみたいだから、1匹だけ相手してみて。2匹はこっちでやるから。訓練通りで良いけど、相手はこっちを殺しに来てる事は理解してね」



ゴーレムは攻撃はしてきても防衛的な感じが強い。対して普通の魔物からすれば、こっちはエサなのだ。ゴブリンやオークは女は攫ってくらしいけど…。

さて、普段と違う環境と相手にどれほど戦えるのか…。修行で鍛えられたのかステータスも上がってるし、十分すぎる程ではあるんだけど…

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