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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
122/150

119 冒険者(仮)

「それじゃ、この子たちの仮登録お願い」


「かしこまりました」



一通りみんなの実力を見て、ゴブリンぐらいなら大丈夫だと判断し、冒険者ギルドに仮登録をしに来た。仮登録が出来れば、街の出入りがギルドカードで出来るようになる。

冒険者と商人は街にとって重要な存在の為、通行税が免除されている。と言っても、それ以外の人間が街の外に出る事は珍しい。



「登録が完了しました。これでこの子たちは冒険者見習いですね。おめでとうございます」


「おめでとうって言っても、登録しただけだけどね。良い?受けられる依頼はFランクだけ、街の外に出るにはDランク以上の冒険者の同行がいるからね。一応私もDランクに上がったし、玉藻もDランクらしいからどっちかに頼んで依頼を受ける事」



他の冒険者だと要らない知識とか教えそうだし、緊急時に囮にでも使われたら大変だ。

その点、私たちなら大体の事態に対処出来る。いるか分からないが私みたいな元プレイヤーや魔王とかが出てこない限りなんとでもなるだろう。

あとは教えながら、レベルを上げていけば本登録時にはかなりの実力者になっているだろう。



「玉藻さんなら、先日Cランクに上がりましたよ?」


「え?マジで?馬鹿じゃないの?」



Cランク以上の冒険者は、ギルドから高ランクの強制依頼が入る事がある。私はグラマスの保護でその手の依頼はほぼカットされるが、玉藻まで条件に入ってないよ?



「普通はランクを上げるものなのですが…」


「強制依頼があるでしょ?となると、玉藻がいない場合もあるのか…」



しばらく勇者育成にかかりそうだから、玉藻について欲しかったんだけど…。リーゼはランク不足だし、高火力過ぎて逆に危ないし。とは言え、子供たちを頼めるほど知ってる冒険者もいないし…



「リアじゃないか?久しぶりだな」


「私がいない時はこのおじさんに頼むように」


「おい、何の話だ?」



偶然、その場に現れたのはこの世界に来て、初めて会った冒険者のアランさんだった。パーティメンバーのレイファは何故かうちの店にちょくちょく来てるらしいが、アランさんは久しぶりの再会だ。



「この子たちが仮登録したから、街の外に出る時はお願いしなさいって話」


「まぁそれは構わんが…。俺たちはマルセアを拠点にしてる訳でも無いから、いない事も多いぞ?」


「基本的には私がやるよ。ただ、しばらくは他の人の育成で付きっきりは難しくてね。いる時に頼まれたらで良いよ。なんなら私からも報酬出すけど?」


「それは有難いが構わない。そこまで金に困っている訳でも無いし、後進の育成も大事だしな」



偶然ではあったが、人員を1人確保した。短い付き合いではあるが、なんとなく信頼出来そうだし丁度良かった。

あとで教えて欲しい事とか伝えとくか。解体の仕方とか教えられないし、一般的な野営とかも知っといた方が良いし。

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