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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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118 次のステップ

特訓1日目が終了した。

天翔の修行は結構時間がかかりそうだ。変なクセの無い子供たちの方がまだ楽だ。



「天翔は全体的に駄目だね。視野が狭すぎるよ。魔王を相手にするんなら、今までみたいに1撃で終わるなんてことは多分無いから、修正しないと死ぬよ?」


「…もうお前が魔王じゃないのか?」



失礼な。何度言ってもなかなか直らないし、隙が大きすぎてイライラしてきたから蹴りを入れただけじゃない。ちょっと訓練場より狭いから外壁にぶつかったけど。



「私が魔王なら訓練場で殺してるよ。騎士も多くいたし、国王もいた。魔王の恐怖を突き付けるなら絶好の機会だったからね」


「確かに…。実際、気を失って無防備だったしな」


「今日はこれで終わろうか。彩音も被弾が増えてきたみたいだし」



そこまで長い時間では無いが、寸止めなんて無い危険な訓練だ。命の危険は少ないが、疲労は相当なものだろう。最初は見事に回避していたが、今ではいくらか怪我を負っている。

ゴーレムを止めて、彩音に声をかける。



「彩音。今日はもう終わり」


「何?騎士団の訓練はこんなものでは無かったぞ?」


「騎士団の訓練でそこまでボロボロになるの?怪我が増えて、集中力が落ちてる。今の状態じゃ被弾が増えるだけだよ」



少々の怪我で休んでいては訓練にならないが、恐らくそこまで怪我に慣れていないのだろう。最初に比べると少し動きが悪い。今はまだ効率が悪い。



「とりあえず風呂にでも入って、体を休ませて。私は子供たちの方見て来るから」



セバスと交代し前衛組の修行を行う。やはり天翔と違い、安定した戦い方が出来る。これくらいなら十分ゴブリンも楽に倒せる。そろそろ次の段階に行っても良いかな。



「うん、良いね。そろそろ街の外でも訓練出来そう」


「え?けど、俺らじゃ通行税が払えないよ?」


「そこは問題無い。依頼で外に出ればね」



冒険者見習いになれば普通に出入りできるようになる。私もグラマスの依頼のお陰で一気にランクが上がったし、付き添いとしてついて行って指示も出来るし、何かあっても対処できる。

それはまた後日でいいやと、修行を終えて子供たちを帰した。

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