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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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116 聖女とシスター

ベネッサの巨乳にダメージを受けていた所で、後ろから声がかかった。



「やはりあなたでしたか、ベネッサ」


「せ、聖女様!?なぜ、こんな所に!?」


「こんな所は無いでしょう?活気があってとても良い街ですよ」


「え?知り合い?」



詳しく話を聞いてみると、聖女リリアはフェリレアス聖国の出身らしく、先ほどベネッサが言った教会学校とやらもフェリレアス聖国の首都にあるらしい。教会学校卒業後、シスターとして教会で働く事になるが、新人の頃に聖女様が社会勉強の一環として行った教会にベネッサがいたらしい。



「その時、私も先輩と一緒に聖女様の世話係をやっていまして…」


「なるほどね」


「聖女と言えど、まだ未熟だった私によく仕えてくれました」


「聖女ってどういう基準で選ばれるの?」



聖女と他にどのような違いがあるのか気になった。正直、回復魔法だけを取れば、恐らく教会の人間より高い回復量の魔法を使える人間もいるだろう。



「聖女は生まれながらにして加護を持っている子が候補になります。その中から回復に特化した者が選ばれます。加護自体は魔法を強くしてくれますが、それが回復ではなく火や水と言ったものに特化している方もいますので」


「ちなみに僕も加護を持ってるよ」


「勇者様の加護は創世神様の加護。勇者にしか現れない特別な加護です」



まぁあるよね。だって世界を救う役目を担ってるんだから。呼び出しといて何も無かったら、神様も無責任でしょ。



「兄ちゃん勇者なのか!?スゲー!!」


「あ」



修行でボコボコにするつもりだったから、カッコ悪いと思って言わなかったのにバレた。まぁ、修行内容変えるつもり無いし、そのうちバレる事だけど。



「でも先生の修行受けに来たんだよね?」


「もしかして…先生より弱い?」


「先生が凄すぎるんだよ、きっと」



勇者が子供にボロカスに言われてる。笑っちゃいそう…。天翔も私に負けたからか言い返せないし。一応、助け舟出しとくか。



「別に弱くは無いよ。ただ、勇者としての力に振り回されて、力を使いこなせてないだけ。前に教えたでしょ?制御できない力は守りたい物も壊す可能性があるって」



いわゆるフレンドリーファイアである。ルーキーの頃に制御ミスって何度、前衛に迷惑をかけた事か…

そして、ゲームだけにいえる事ではない。どんなものでも力は危険と隣り合わせだ。分かりやすいのが、権力の使い方を間違えた領主の元部下である。

そして、自分で間違わなくても他人に利用される事もある。分かりやすいのが、騙されてダンジョンに突撃した目の前の勇者だ。全く、自分の立ち位置ってものを考えて行動して欲しいものだ。

え?私?関係無いよ。やりたい様にやるし、邪魔するなら軽く潰せるから。

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