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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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114 弟子の成長

訓練場を覗くとハイルとグースが試合していた。女の子たちは観戦のようだ。



「へぇ…グース上手くなったね」



ハイルが何度も攻撃を仕掛けているが、グースがバックラー見事に捌いている。あの直径50cm程の盾で1度も攻撃が当たらない。筋力も上がってるみたいだし、もう少し大きい盾の練習をさせても良いかも知れない。そのうち、全身を隠せるようなタワーシールドを持たせる予定だし、少しずつ重い盾に慣らさなくてはいけない。まぁ、レベルが上がれば重さはあまり関係無くなるんだけど。



「お?」



終始防御に専念していたグースが反撃に出た。ハイルの剣を盾で弾き、持っていた短槍で薙ぎ払いを放つ。ハイルはなんとか身を捩って回避して距離を取った。回避もなかなかだ。



「なかなか体の使い方が上手くなったね」


「先生!?帰って来たんですか!?」



女の子たちが駆け寄ってくる。男の子たちは試合をしていた為、やや遅れてやってきた。



「さっきね。少し見たけど2人とも上手くなったね」


「そこは強くなったね、じゃないんですか?」


「問題点はまだ多いからね。例えばハイル。連続攻撃はなかなかだったけど、もう少しフェイントとか相手に当てる工夫がいるね。グースも防御に専念して上手く捌いてたよ。けど、短槍は短いから突きの方が効果的だね。振ろうと思うとどうしても体が開くから。それなら剣の方が良いけど、剣にする?」


「フェイントかぁ…」


「剣…いえ、やっぱり今のままで良いです。随分慣れましたし、僕は防御メインで攻撃はあまりしませんから」



なかなか役割を分かってきている様だ。今後も一緒にパーティとして行動するなら、攻撃はハイルとエリンに任せれば良いし、アリスも攻撃に参加も出来る。



「そうだね。と言っても、ある程度は覚えないと駄目だよ。皆が怪我をしたらマリーが回復する時間を稼ぐのもタンクの役目だからね」



回復はヘイトを集めやすいから、どうしても攻撃は必要になってくるだろう。ある程度はスキルでコントロール出来るが、それでも連続で回復を使えばすぐにヘイトを奪ってしまう。

というか、ゲームの知識として教えてるが、同じ仕様なんだろうか?魔法とか魔力を集めれば、狙われそうな気もするが、細かなヘイトの移動とかあるのかな?

ソロになって長いし、ヘイト管理って苦手なんだよね。パーティ組んでた頃は任せっきりだったし。

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