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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
116/150

113 帰宅

マルセアへの帰還の為に王都の門のの前に集まっていた。

昨日のうちに玉藻やリーゼには説明済みである。



「なぁ、本当にやるのか?」


「まぁちょうど良いし?」



今後、うちで世話をすることになった勇者こと天翔が尋ねる。やると言うのは、まぁ簡単に言えばマラソンだ。王都からマルセアまでの…

天翔はなんだかんだ言って、止めるまでずっと走っていた。どこかで聞いてくるだろうと、適当に眺めていたが、日が暮れるまで走り続け結局私が止めた。意外に根性があるようだ。



「と言ってもここからじゃないよ。流石にそんなに時間かけられないし、筋肉痛でしょ?」


「ああ。正直、歩くのも辛いぐらいだ」


「まぁ結局6時間ぐらい走ってたし」


「誰のせいだ!」



最初からなんか気にはなっていたが、どうもこっちが素のようだ。勇者として、言葉遣いなんかも多少教育されたらしい。まったくアホらしい事この上ない。魔王という世界の危機があるのに、なんで言葉遣いの教育なんて無駄な時間が必要なのか…



「とりあえず今日は適当に休んでて。明日にはマルセアに大分近付いてると思うから、そこからランニングね」


「マルセアって結構遠いんじゃなかったか?」


「ええ。たしかガルーダって鳥を使っても2,3日掛かるって…。普通の馬車なら1週間はかかるんじゃないかしら?」


「私が乗ってるのが普通の馬車だと思ってるの?」



いや、馬車自体は普通に売ってたヤツだけど…。スレイプニルは割と目立つので、少し王都から離れてから召喚だ。という事で、馬型のゴーレムを作って走らせる。

王都から30分程離れた後、スレイプニルを召喚し、一気に距離を稼いだ。とは言え、走らせる為にある程度の距離は必要なので、ある程度まで行って野営をした。

翌日、朝早くに出発し、1度昼休憩を取った程度でずっと走らせ、夕暮れ時にはマルセアに到着した。



「ここが私の家。セバス」


「おかえりなさいませ。リア様」



やっぱり気付いてたか。前にリーゼ発見したのかなり遠い距離からだったから、気付てるとは思ったけど…。



「今日から、この4人がうちに住む事になったから案内お願い。あと、アレ風呂に連れて行っといて」



アレ、とはもちろん天翔である。1度休憩を挟んだとはいえ、朝から走り続けていた。しかも、それなりに負荷になるようにスピードも調整していた。ということで、現在死にかけているぐらいに疲弊している。



「かしこまりました。それでは皆様、こちらへどうぞ」



勇者一行を見送ったあと、訓練場を目指して歩いた。久々に帰って来たが、どうやら今日も弟子たちは訓練に明け暮れているようだ。あとでセバスからも報告を聞いておこう。

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