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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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112 帰宅要請

「しばらく走らせといて。下半身が安定しない事には剣を振っただけで体勢を崩すから」


「私もよく走らされたわね。でもレベルが上がったらステータスが上がるのに走るのって意味あるの?」


「ステータスは全身に影響があるからね。部分的に鍛える必要があるなら、こういうのもしないと駄目」



彩音に天翔の監督を任せた。とりあえずはこれで良いだろう。

とはいえ、弟子たちもいるし店もある。多少の指導をするにしても、マルセアに帰らないと…



「レオン、ちょっと良い?」


「やっと呼んでくれたか。それでなんだ?」



ちょっと他の人と離れたところまで遮音の結界を張る。自分について聞かれない方が良いだろう。



「1度、マルセアに帰るよ。弟子もほったらかしだし、店もあるからね」


「そうか。天翔殿はあのままでいいのか?」


「しばらくはね。1週間ぐらいしたら帰ってくるから」


「どうやってかは聞かんが、早いものだな」


「弟子たちの様子を見て、追加の指示だしに帰るようなものだからね」


「いっそ連れてきたら良いではないか?ここも自由に使って貰って構わんぞ?」



悪くない提案だが、教会の仕事もあるし難しいだろう。今まで通り教えてやれる方が良いには良いが…



「いっそ勇者君を連れ帰った方が楽なんだけどね」


「連れて帰れば良いのでは無いか?」


「いや駄目でしょ」



いったい何を言ってるんだ、この王は。世界を救う役目の勇者を借りて、修行とか…。どこかから要請があれば、行かないといけないだろうし。



「構わぬぞ。すぐに連絡がつく状態ならばな。そもそも、魔王と戦う為に強くなって貰わねばならぬのに、ここではもはや、してやれる事が無いのが現状だ。修行を付けてくれると言うなら断る理由も無い」



確かにレオンの言う事にも一理ある。このままここでやれる事なんて、何処かに出た魔物の情報を教えて貰って狩る程度だろう。それなら連れて帰っても問題無い…か?



「出来ればここで天翔殿たちのついでに、騎士たちも鍛えてくれればありがたいがな。はっはっは」


「それは遠慮しておくよ。連れて帰るとしたら、彩音と他のパーティメンバーもでしょ?うちも部屋は余ってるけど、話を聞かないとどうしようもないね」



彩音に声をかけ話をすると、残りの2人を呼んでくれた。そのまま、マルセアに行く事について話したが、どちらも問題無いとの事。こうして勇者一行のマルセア行きが決定した。…天翔の知らない所で。

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