105 副団長
ネット回線、復活しました!
しかし、もう少し早ければ…。結局、通信量が2GB超えてしまった…。
「さて、あとはあなたたちだけだけど…」
おじさん2人組に目を向けると、余裕そうな表情をしている。この戦力差で何故そんな表情ができるのか…
「なに?」
「馬鹿め!抑えられた状態で魔法を使ったのは驚いたが、あれだけのゴーレムを召喚、維持している以上、まともな魔法は使えまい!せめてこちらにも数体残しておくべきだったな!」
「騎士団長さんクラスのゴーレム10体も出してる意味わかってないの?」
「は?」
「ゴーレムは自分のレベルの9割以上のレベルで召喚すると上手く制御できなくなる。つまり私のレベルはおおよそ280以上。そして、そのクラスのゴーレム10体を召喚、維持出来る魔力がある。それだけレベルが高いってことだよ」
「ふん!それでもアレの維持に魔力を割いている以上、魔法使いのお前は無力だ!こちらは私!王国騎士団副団長レイベル・ガロンと魔法師団副団長が揃っている!お前の負けだ!」
2人とも副団長か…。なんというか微妙…。正直、他の人の方がレベル高い人とかいるし、ぶっちゃけ王様と大差ない。守る対象と強さが変わらないってどうよ?
「副団長ねぇ…。ねぇ、何がしたいの?王様が呼び出した私に喧嘩売ったり、勇者をダンジョンに放り込んだり…」
「なに?勇者をダンジョンにとはどういうことだ?」
手出しも口出しもしてこなかった騎士団長が口を挟んできた。
「そのままだよ。グラマスの依頼でダンジョンに潜ってたら、勇者に会ってね。副団長に依頼されたって言ってたよ」
「・・・」
騎士団長は黙り、副団長の方を鋭い眼光で見ている。
「騎士団!攻撃止めい!」
「!?ゴーレム!防御陣形!」
騎士団長の一喝と共に騎士団の面々が攻撃を止め、武器を下した。それに合わせ、私の後を囲むようにゴーレムを整列させる。
「素早い対応感謝する。…さて、副団長。先程の勇者の件、説明願おう」
「なっ!?団長!この娘の話を真に受けるのですか!?」
「この者がダンジョンに行っていた事は私も報告を受けている。しかも、昨日帰って来たばかりだという事もな。まともな者であれば疲労も抜けておらん状態でここまで来ているのだ。わざわざ疑う必要性もあるまい。それにあのゴーレムたちは剣すら抜いていない。本気でやれば既に終わっているだろう」
手早く終わらせたいと、帰って来た翌日に城に来ただけなんだけど…。まぁ、結果オーライだよね!
なんか戦闘もしなくて済みそうだし。正直、戦闘で手加減って結構難しいんだよね。前に200レベル近いモンスターを試しに殴ったら、殴った箇所が吹き飛んだし。更にレベルの低い人間相手に調整出来るか自信無いし。




