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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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99 遭遇

ダンジョン内をたまに現れるゴーレムを破壊しながら進む。時折、ミスリルを見つけては採掘し、結構な量が集まった。



「なかなかに集まったのぅ」



玉藻が採掘したミスリル塊を持って嬉しそうに笑う。そんな中、私は別の事が気になっていた。



「どうかしたか?」


「ん?いや、ゴーレムが随分少ないなと思ってね」


「楽で良いだろう?妾としては普段抑えている分、もう少し暴れたい所ではあるがな」


「まぁドロップで欲しい物とか無いから良いんだけど、他に誰か…。いや、封鎖してるからいないはず…」



5階層ほど進んでいるが、10体も遭遇していない。ゲームの頃は1階層だけでも10体は遭遇していた。ゲームのようなシステムが無くなっている以上、運が良ければある程度の戦闘は回避できるだろうが、採掘の為にそこそこ歩き回っている。それでここまで少ないというのはあるのだろうか?



「ダンジョン内だと索敵が範囲限定されるのが困るね。全開で使えば普段ならここから地上の反応も分かるぐらいの距離だと思うんだけど…!?」



試しに索敵範囲を引きのばした時、それは引っかかった。



「この反応…ゴーレムじゃない。人間?」



前に入った冒険者が生きていたんだろうか。あり得ない。たかだか60程度のレベルで5階層まで辿り着ける可能性はほぼ0だろう。



「ちょっと見てくる。リル、行くよ!」



リルを引き連れ、反応のある場所まで最短の距離を走る。冒険者ならば保護で良い。だが、それ以外ならばどうするべきか…。資源欲しさに潜り込んだ者とかならどうでも良い。他国の人間なら厄介ではある。どちらにしても見てみない事には始まらない。



「来るぞ!!」



男の声が響き、魔力反応が膨れ上がった。障壁を展開し角を曲がり、相対する。相手は鎧を着た男が1人、神官風の女と魔法使い風の女、袴の様な和服を着て刀を持っている女の4人組だった。



「待った。戦う気は無い」


「誰だ?」


「こっちのセリフでもあるんだけど…グランドマスターに依頼されて、調査してる冒険者だよ」



手のひらを相手に見せる形で両手を顔の横に上げる。ぶっちゃけこの状態からでも魔法が撃てるから、あまり意味は無いがこれで伝わるだろう。



「それとそっちは…多分、勇者一行でしょ?」


「何故、知っている?」


「この世界でその髪色はあまり見ないからね」



男と刀を持った女の髪と目は黒だった。あの2人が勇者として召喚された異世界人だろう。多分、装備からして男の方が勇者だな。それっぽい剣持ってるし。周りが女の子ばっかりだし。

明日からGW…

長い人で10連休という大型連休ですね。私は一応10連休ですが、特に予定も無くダラダラと過ごす予定です。


もしかしたら、ダラダラし過ぎて更新し忘れるかも知れません。そうならない様に頑張ります。

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