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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
100/150

97 極秘

グラマスにこの世界に来てからの事を色々説明していった。



「とりあえず私の事は他言しない様にお願いね」


「ああ、もちろんだ。しかし勿体ないな」


「何が?」


「レベル800となれば、国どころか世界でも最強の存在だ。そんなのが1人いれば、戦争しようというバカがいなくなって抑止力としては最高なんだがな」


「物事を一面からしか見てなさすぎ。私の立場はいわば『味方なら心強いけど、少しでも反感を買えば危険となりえる人物』だよ。それに鑑定系スキルや私みたいな分析魔法が使えないなら、法螺吹き呼ばわりされる可能性もあるし、逆に危険だからって他国から暗殺者が送り込まれる可能性もある」


「まぁ確かにな。俺は前回のマルセアの一件で、お前さんが無暗に力を振るわないってのはなんとなく程度で分かってるが…」


「それも確証じゃないよ。やられる内容によってはきっちり返すから」



誰か知り合いでも殺されれば、私は相手が人間であっても攻撃魔法を使う事になるだろう。相手が盗賊程度ならどうとでもなるが、軍クラスが出張ってきたら個人での対処は厳しい。そう言う集団戦に特化した魔法もあるが、結局は魔法で吹き飛ばす戦術だったからあまり意味は無い。まぁ時間稼ぎとしては有効だけど。



「ああ、それとダンジョンの封鎖って出来る?」


「可能だが何でだ?」


「私のレベル聞いたら分かると思うけど、足手まといだから。ダンジョンには私とリル、あと一緒にいた2人で入るよ」


「…あの2人もなんかあるのか?」


「私の召喚獣が人に化けてるだけだよ。獣人の方が妖狐…いや、天狐に進化したって言ってたか。もう1人は古龍(エンシェントドラゴン)だよ。ちなみにリルもフェンリル」


「…マジで?」


「マジで」



ぶっちゃけ国云々どころでは無く、世界を相手に戦争しても十分過ぎる勝率を保てるだろう。というか、レベル差を考えれば、私1人でも可能だろう。そんな面倒な事はしないけど。



「まぁあの子たちも私に近い思考してるっぽいから、無暗に手を出さなければ無害だよ。てことであの子らの事も内緒って事で」


「むしろ言えんわ…。ひとつ間違えれば国が消える。文字通りにな」


「一般人は巻き込むつもりはないよ。襲撃者とかが国と関与してたら、城は無くなるかも知れないけど。とりあえずこんなもんかな。ダンジョンには明日行くよ。ミスリル欲しいし」


「なに!?ミスリルが採れるのか!?」


「記憶通りならね。まぁ記憶が正しかったとしても、1000年前の話って事になるから変わってるかも知れないけど。あと奥の方ならオリハルコンとかアダマンタイトとか少しだけど採れたよ?今回はいらないけど」



ガルーダ用だから軽い金属が必要な訳だからね。鉄の数倍重いようなものはいらない。



「まともに潜れないのが残念だな」


「うーん…。うちの弟子が順調に育てば…そうだな…20年くらいすればいけるかな?」


「20年…。どんな壮大な育成計画だよ…」


「まだ成人まで3,4年あるし、私らと違って死んだら終わりだからね。まぁ安全にって事でそんなものだよ。ただまぁ、軍人クラスならあと5年~10年もあればいけるよ?ベースが出来てるからね。といっても5年も付き合う気は無いけど」



既にレベルが100ぐらいならちょっとキツイ訓練をするようなものだからね。まぁ死人は出る可能性もあるけど。それに基礎戦術が出来てるかも分からないけど…。それがしっかり出来てるかどうかで、戦闘のレベルが変わるからねぇ。

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