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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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00 NewWorldへ

今までの作品を読んで下さっていた方には申し訳ありませんが、全作品を消させていただきました。

思いつくままに書いていってしまい作品が増えすぎてしまいました。

今回はこの作品をメインにやっていこうと思います。

「めんどくさいなぁ…」



見知らぬ森を歩きながら、少女はそう呟いた。

どうしてこんなことになったのだろうか?自分は普通にゲーム(・・・)にログインしただけだというのに…。



・・・・・



大学を卒業して、特に大手という訳でもない普通の会社に入社した。彼氏とかいないし、休日は基本的に1人な事が多かった。というのもあることが原因で外出も少なかった。

それはゲームだ。20歳の時にあるゲームが発売された。


【New World Online】


ありきたりな名前のRPGだ。しかし従来のゲームとは違う。世界初の完全なVRゲームだ。機械を装着して頭を動かせば視界が動くようなものでは無い。ゲーム内で作り上げたアバターを自分の体と同様に動かし冒険が出来る。アニメやラノベなんかでしか存在しなかったものだ。そんな世界にのめりこんでしまった。

更に会社で働き始めて3年。25歳の時、適当に買った宝くじが当選してしまった。前後賞合わせ10億。


そこから生活が一変した…


よく聞く話だが、家に寄付や募金目当ての人達が毎日の様に来るようになった。会社に行けば同僚達に金をせびられるようになった。貸した金を返してと頼めば、いっぱい持ってるのにケチくさいだのと返してくれない。更に陰口までたたかれた。

色々嫌になり、会社を辞めてセキュリティの高いマンションに引っ越した。それからはゲーム三昧だ。サラリーマンの生涯賃金が2億~3億ぐらいという話なので贅沢ばかりしなければ余裕で暮らしていけると思っていた。

そんな生活を3年して、ゲーム内では最強と呼ばれるクラスにまでなった。攻略サイトにすら載っていない職業、大賢者。それが私だ。


その日も、いつも通りログインしてゲームをするはずだった。大型アップデートの為にログイン出来ず、やっとゲームが始められるとゲームを起動したら、一瞬ラグの様に画面がブレ、知らない森にログインしていた。



「は?」



一瞬、訳が分からなかった。普段なら自分のホームでログインする。それが急に森の中である。



(バグかな?入る前に一瞬ラグったし)



現在位置を確認しようとメニューを開いた。見慣れた自分のステータスが表示されている。



「あれ?マップがない…」



メニューの中からマップが消えている。更に言えば運営の項目も設定の項目も無い。



「ちょっと設定がないって…。バグとしては最悪でしょ?どうやってログアウトするのよ…」



設定の項目は、音声やHUDの調整など以外にログアウトも含まれていた。他に自力でログアウトする方法は、本体で測定されている脳波などが異常な数値を計測した場合のみだ。あとは他人が機械の電源を落とすか頭から外すしかない。



「とりあえず近くの町か村を探すか…。名前が分かれば大体どの辺にいるかも分かるし」



それから適当に森を歩いていく事になる。



「めんどくさいなぁ…」

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