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風紀の悪魔(仮)  作者:
6/7

エルダーシスター

「北校舎2階空き教室って……そこですよね?」惹鶴がぎこちなく敬語を使っているのがシュールだった。


「まぁ! 」まぁ、じゃねぇ! ビビったわ!


やっと教室に入ると、空き教室なのにU字型に並べられた机と椅子に、全員が着席していて、入ってきた俺と惹鶴にどこか冷たい歓迎の眼差しを送ってきた。空いている席を探そうと教室を見渡すと金髪もすでに座っていた。目があったような気もしたが金髪は一切そのような素振りを見せなかったので、きのうせいかと思い、席探しを再開する。金髪のすぐ隣に、いつぞやのルカちゃん……いや、ルカ先輩が、落ち着かない様子でちょこんと座っていた。金髪がすぐに立ち上がって無言でU字の反対側の席を指さした。俺がルカ先輩を見た事すら気に入らないようだ。やっぱり気付いてて無視したんじゃねぇか、と被害妄想を広げつつ金髪達と向かい合った2つの指定席に座った。


「それでは始めます。私が委員長を務めます、佐東風です。1年間よろしくお願いします。」おいちょっと待て。佐東風って言ったのか?


佐東風という聞き覚えのある、あまり見かけない苗字は、俺の知っている2人の佐東風が、姉妹である可能性を示唆していた。あくまでも、可能性の範囲であることを理由に動揺しきった脳内を落ち着かせようとしたが、結局、委員長の自己紹介の余韻はあとに続く自己紹介達をぼんやりとさせてしまった。

ごめんよ遅くなったよ1年ぶりかな

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