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翡翠色の魔法師  作者: さくらもち
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奴隷の仕事

声が聞こえる、、、誰なの?

なんでそんなに苦しそうなの?

私、何もしてないっ悪くないっ。

だから、もう、ついてこないで



「はぁ、はぁ、はぁ、」

汗だくの体を持ち上げる、今日もいい天気だ。窓から柔らかい太陽の光が差し込んでいる。


「夢かぁ、にしても鮮明だったな。感触が残ってる。ってこんなに汗かいてるよ、嫌だなぁ。さて、準備しなきゃね。でも体も拭かなきゃいけないし、急がなくちゃ」


体を拭いてから着替えをして、それから家のドアを開ける。食料を回収してから、すぐに牛の世話をしに行く。


「おはよう!」


牛の小屋に入り、牛の放牧、飼い葉の交換。牧場を1人できりもりするにはやはり無理がある

彼女はいわゆる奴隷と言うやつだ。朝から牧場を管理して、ひたすら働く。逃げることは出来ない。

彼女っと言ったが訂正しよう、少女だ。

この少女の両親は奴隷だった、奴隷の間に生まれれば子供も当然奴隷だ。

昔はこの牧場に、大人、子供、同年代もいたらしい

もう、覚えていないし、思い出せない。そんなこんなで朝の仕事は終わり、数少ない食事の時間だ。


「今日もあの場所でご飯にしよう!お昼まで休憩しようっと」


少女が牧場を走り森の中に入り、少しあるく。

見えて来たのは小さな教会だった。もう人はいない。

ボロボロの教会。なのにとても懐かしいような温かい気持ちになれる気がした。数分位たっただろうか。

不意に声が聞こえた、領主様の声だ。

逆らうと、嫌な思いをする。それに次の日のパンが減ってしまう。少女は急いで家に戻った。


「領主様お呼びですか?」


「ここをほったらかしてどこに行っていた!

まぁお前はよく働いている。それによく稼いでいるから今回だけは許してやろう。」


「ありがとうございます」


恐怖でおかしくなりそうだった。でもちゃんと反応しないと、もっと恐ろしい。そんなことはもうたくさん経験して来たから知っていた。


「さて、お前は王都の魔法師試験を受けなければならない。いいな本当はその間も働いて欲しいが義務だからな。帰って来たら今までの何倍も働いて貰わなければならないからな。お前は奴隷だ、いい気になるなよ、覚えておけ。」


「はい」


領主様はそれだけ言うと去ってしまった。そりゃあ金持ちさんが、住めるような住居ではないし、雨風しのぐのがやっとだろう


「行きたくないな、王都に行った大人達はみんなボロボロになって帰って来たんだよ。こんなに汚い子は行っても意味ないし、」


夕方頃、牧場の仕事を終えた少女の数少ない話相手である生き物達に愚痴をこぼす。生き物と行っても日によって違うのだけど。


領主様は嫌がらせの様にこういう話は急にする。そして言うのだ「明日には出発しろ」と


ここから王都まではとてもじゃないが近いとは言えない。だが、もっと遠い所に住んでる人もいる。ここは農村と言う名前の奴隷の仕事場だった。

教会のある森の先、もっと先には別の栄えた街があるかも知れない。そんな想像に少女は胸を踊らせる。私は世界を、いや、国を知らなすぎる。知る手段がなかっただけかも知れないが、、、

そんな事を考えるうちに、月が顔を出し始める。


楽しいおしゃべりの時間は終わりらしい。

仮眠をとったら出発しなければ。

王都の方向は知っているし、ここから見える位置にあるのが不幸中の幸いだった。1週間後には魔法師試験がある。

あと太陽が7回登る前に王都へつかなければならない。


少女は眠い目を擦りながら歩き出した。

初投稿です。シリーズになると思います。

温かい目で見守ってください

漢字の間違いなどは、見逃してください!

定期的に配信できるようにします。土曜日か月曜日に配信できるよう頑張ります

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