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すべてのはじまり

小説書くのは初めてなので誤字・脱字があるかもしれません。

もしあったらごめんなさい。



目をさますといつも通りの真っ白な天井が視界に入ってくる。

ぼんやりとだが、

・・・すごい夢を見た気がする。

すごくリアルな、しかし夢らしくなく、自由に飛び回ったりできないような、現実的なつまらない夢。

ふぁぁぁぁ〜〜〜〜〜あぁぁ・・

あぁ・・朝起きたてなので俺は大きなあくびをしてしまう、めっちゃ眠い。

学校の朝の癖でいつも言っているので、あと5分・・・、と言いそうになってしまいようやくそこで

意識が覚醒してくる。

頭の中でまだあの夢の内容がこだましている。

悠「なんだったんだ」

つい思わず呟いてしまう。

おっと、いけない。pcをつけっぱなしで寝落ちしてしまったようだ。最近疲れがたまっているのかな。

そして、いつも通りにカーテンをシャっと開く。

そこにはいつもの景色・・・ではなく、そこに広がっていたのは


ーーーー眼下に広がる広大な森とその最果てにうっすら見える街並みであるーーーー


悠「・・・まるでファンタジーのようだ・・はははっ・・」

うん、ちっとも笑えない。

確かに俺はファンタジー物のMMORPGは大好きだ、それだけでなく、ゲームならなんでも大好きだ、愛してると言っても過言ではない。

そしてすぐに、現実から乖離できる、やったー、みたいな底辺らしい考えが滑り込んできた。

だがすぐにそんな思いも上書きされ、帰れるもんなら帰りたいと思った。

なぜなら、ゲームやアニメでよくあるが、こういうファンタジーの冒険者は選ばれし勇者だか最弱にして最強だとかなんとかで必ずと言っていいほど何か特殊な才能、あるいは能力を持ち合わせているからだ。

だが、俺は違う。

生憎だが、俺にはそんな才能もありゃあしなければ、それを補うような根性もない。まぁ、勉強だけはそこそこやらくてもできたが。

加えて今は高校生にもなり、親のすねをかじりながら毎日狂ったようにゲームに没頭している。

つまり、俺、神木悠かみき ゆうは人間社会の底辺なのである。

ところでなぜ俺のようなクズがこんなファンタジーの世界に送り込まれたのだろうか?

ここで、豆腐メンタルの人間なら、失神、さらにはショックのあまり、窓から身を投げ打って死ぬものもいるかもしれないだろう。

しかし俺は普段の生活からこれに似た景色ー二次元だがーを見慣れていたからか、特に何も思わなかった。

景色を見ただけでは驚きすらしなかった。

悲しいことかな。


さて、切り替えていくが、まず俺が思ったのは、このような世界に転生するときは限って周りに何かしら街があり、ギルド、と呼ばれるものがあり、そこで何か装備なりお金なり何なりと、もらって旅に立つものだろう。

だが当然近くには何も外に通じるものが何も無い。・・・いや、あった。部屋のドアの近くの床に[move]と書かれた正四面体の結晶が浮いている。

そして、俺はドアの近くまで行き、その結晶に触れてみる。

すると、次の瞬間ゲームらしい効果音、眩しい光とともに、自分の体がポリゴンの欠片へと分解されていくのがわかる。

・・・ゲームかよ。これなんて神ゲー?まだ自分の身に起こっていることが信じられない。

・・・・・・・・・・・・・・は?

そんなことを考えているうちに、気付いたら周りは森に囲まれていた。

めっちゃ綺麗だ・・おそらくNASAの8670億画素の写真より綺麗かもしれない・・と思わず見とれてしまう。

いや、ファンタジーの世界なのに、そんなものにいちいち見とれていたら夜になって、強力なモンスターが襲ってきてしまうだろう。

・・そろそろ、自分のステータスが気になってきた。

こういう世界ではだいたい何らかのアクションをすればステータスを見れるようになっているはずだ。

そこで俺は腕を横に振ってみたり、つま先でトントンと地面を二回鳴らしてみたりする。

するとブォンッ、と音とともに案外早く[ステータス][アイテム][クラフト]と表示されたディスプレイが出る。

・・・あ、え、あ・・そんな簡単に出るのね。

すかさず[ステータス]のボタンを押し確認してみる。


神木悠

体力:100

攻撃力:0

防御力:0

魔力:0

職業:遊び人


 うん、期待をしてなかった訳でな無い・・が・・・自分で言うのも何だが、ほんっっっとつくづく俺ってゴミだな。

悲しいが、現実はそんなものである。

・・・・体力はこれが標準だろう、そして攻撃力と防御力、それに魔力は装備を持っていないからいいとしよう。しかし『遊び人』ってなんだよ!?? 

いや、これ絶対最底辺職業だろ・・・

俺はこの世界でも底辺なのかよ・・しかし底辺はもう味わい尽くしてお腹いっぱいだ。肩を落としている暇はない。

きっとどこかで転職できるだろう、・・・きっと。

だがこんなに何も無い0から始めるゲームってのも悪くは無いのかもしれない。

とにかく、今は街を目指して進もう。そこで何かしら装備やら、何やらもらえるだろう。

・・・まぁ、街の方向覚えてないんだけどな。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ー1時間後ー

うおぉぉ疲れた….やばい、こんなに何もイベントが無いマップなんて初めてだ。

そろそろ休憩しようと思っていたところで俺はふと、何か果物のようなものが数m先に実っているのに気づく。

占めたっ!!ちょうど腹が減っていたところだ。

そして、すぐに俺は果物の近くまで寄り、果物を採取し、アイテム欄に入れその果物の効果、名前を確認する。

するとあることに気づく、


・スターフルーツ

・最大体力+5


・・・最大体力+5?これはついてるな、これを食べれば空腹ーこの世界にも眠気や空腹などは存在するらしいーを見たし最大体力も増やせると?最高かよ。

すかさず俺はそれにかぶりつく、・・・美味しい。最高かよ・・これは相当なレア物だろう・・・だがこの際はしょうがない。夢中で果物を頬張る。空腹でさえていなかった頭が急激に回復していく感じがする。

今ならなんでもできる・・訳はない。

すっかり俺は集中力を取り戻し、再び歩き始めた。


現在のステータス


神木悠

体力:105

攻撃力:0

防御力:0

魔力:0

職業:0


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