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「どうしたの」

どうしたのなんてとつぜんいわれたらにんげんつまりはとくにぼくなんてなにもいえずにたちつくしてしまうであろうとおもう



「どうしたの」

その顔はいつになく真剣で僕としてはいつもその顔のままを望むのだが

「いや少し・・・何でもない」

「幽霊でも」

「・っそそんなことは」

僕は喋ってはっとした、、ばれたか

「今バレたかっ、て思ったことは口には出さないことにしてあげるとして

ここの部屋」

「完全に今口に出してると思うのだがここの部屋だがそれは喋らないことにしておこう」

「喋ってる、ちゅうの」

ズキンはそう言うと扉を普通に開けずにけっ飛ばして中に飛び込むかと思ったらけっ飛ばして中の様子をうかがっていた、扉の前で

「何もないよ」

「・・・・」何となく予想はしていたがいよいよ入って気が付く

先ほどまでの部屋ではない

いくら何でも部屋を間違える事なんてないはずだ

しかし入ったそこは外がまんま先ほど言われた、工事の名残か壁のほとんどがえぐられて、鉄筋が剥き出しになり寒いことこの上ない

その証拠に早くもズキンは背後に逃げて

「早く閉めて」と言う

「ああ」

と半ば放心とは行かないながらに不服が残りながら扉を閉めた

「所で何をそんなに驚いてらっしゃるのかしら」

「あんたどこの人」と言いそうになりながらここでいよいよボケても仕方があるまい、そんなこんなで話の内容がこの寒空の下どこかに行ってしまうのは必須に思えた

僕はぐっと気持ちを押し込めて奴に対面すると

「いや実は幻覚を見た」

「それは危険な症状かも知れません」

突然茶色の探偵帽をかぶったミクロさんが登場した

「何なんですかいきなり」

「いや、大丈夫かなーと思ったのと」

「のとのと殿様」

突然なにか言ったズキンの口を両腕でホールドアップして

みなくろさんに聞く

「そんなことではなく何ですかその帽子は」

「いや探偵さんが来るから何かに使えるかなーと思って

「デンジャラス・ビューティ」で買ったの」

「いっいくらしたんですか」僕の腕から半ば抜け出しながらヌケヌケと喋るズキン

「税込みなんと8639円」

「切り悪」と僕

「買った」と半ば言いようになるズキンを無理矢理押さえた僕

今の財政から考えてまずやめて欲しい以上に

(デンジャラス・ビューティー)というのは巷でも評判が最悪的に凶器並みにヤバい通販サイトの名前である

何でも□□△とか○×○○△なんか言う会社が裏について居るとか居るとか、居ないとか言う噂を流しているとかいるとか

とにかく何かと噂の絶えない会社であることに間違いなく

「それちなみにどこで購入したんですか」

「えっ内の会社だからそんな物タダよ」

僕はその答えに戦慄した

正直なところあのサイトはもっぱらコンビニ支払いが普通の支払いなのだがこんな辺境の地にそんなたぐいの物があるとも考えにくい

となると彼女は嘘を言っているという事になるのだが

まさか彼女がその会社と関係があるなんて

まさにそんなバナナ

である

「なんなんですかそれ」なにも知らないズキンはそんなことを言うが

「いや特には」と跡を濁しておいた

「所でみなくろさんなにか最後の方で言いたそうでしたが続きをどうぞ」

「かなり強引な被せについて」とみなくろさん

「突いて突いてペッタ・・」

またしても良く分からないことを口走ろうとした彼女の口を押さえて僕は改めて彼女に言う

「みなくろさんどうぞ」

「相変わらず変わらないことについては、まあ良いとして

のとの続きを言うならば、私実はこのあと用事があるんです」

「えーーさみしいー」とだだこねるズキンに対してみなくろさんは

「今宵限りーーー・・・」となにやら国定忠治を演じ始めたので本格的に無視しようと思ったが

「そう言えば工場の方は見せていただけるのでしょうか」

「無理です」

「無理なんですかーみなーくろさーーーぁん」

「ズキンちゃん、あとオオカミさんもごめんなさい、一市役所の職員ではどうも、危険が多すぎるとかで」

「どうしても駄目なんでしょうか、それに確かshadowって石鹸会社ですよね、そんなに危険な事って」

「いや別に石鹸が危険だとか危険じゃないとか危険ではなくなったとか安全になったとかそう言うことでは別になくてですね」

「えーーーとつまり、ズキン難かしーことわがわあさ・・・」

僕は三度目になるズキンのじゃれごとを腕で封印しながら聞く

「見せられないものか何かがあるんでしょうか」

「いえ違います」そこで言葉を切るみなくろさん

ただでさえ寒いその環境になぜか声を抑えて顔しかめて

「迷ったら出てこれないんです」

「そんな」と僕

「ばばば」と口が塞がれて言えない彼女実際は(バナナ)と言おうとしたと思われた

「そんなズキンちゃんを苛めたらッメですよ」としかめっ面のまま僕を見たみなくろさんはいとも簡単にズキンを僕の腕から放すと付け加えるように

「なんてね」なんて言って笑うがそれがとても嘘には思えないのはなぜだろう

「どう言うことなんですかみなくろさん」

「ごめんこれ以上は言えないかな」

「何でなんですか」

「いや単純に時間が迫ってるって言うのが」

「逃げるんですか」

「いや逃げるというか、君たちにも付いてきてもらわにゃにゃらんのです」

「それって私も」

「もちろん」

「・・・・」僕は自分を指さすとコクリと頷くみなくろさん

そのせいでパサリと髪が揺れる

「しかし所でどこに行きますの」

「どこって」


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