ここの構造は下に食堂やら風呂やらが乱設され、数部屋以外はほぼ二階にその住居がある
ここの構造は下に食堂やら風呂やらが乱設され、数部屋以外はほぼ二階にその住居がある
そして今僕達が居るところがその二階の廊下に当たる
「大丈夫でしょうか」
私の隣でその異変を嗅ぎ取った彼女が私にそんなことを言う
「大丈夫でしょう、なんたって正義のオオカミですから」
「あれ悪役ではないんですか、ズキンさんの」
「あれ、知っているんですか」
「ええ、少しは」
「・・・まあ色々とありまして今はアイツが楽しめるようにと」
「いじめていると」
「っえ・・そう見えます」
「ふふふふ若いわね」
「若いですけど何か」
「全く、しかしどうするの」
「何がですか、事件なら」
「いやそうじゃなくて、あなた達どうやって結っ・・」
「・・っぶ」
「あらどうしたの吹き出して、、そんなにせき込むほど寒いなら戻った方が」
「いえ、ノープログレムです」私は急いでそれを否定した
正直考え無いどころの話ではない、償いを差し引いてもあいつを落とすのは至難の業に思える、なんと言ってもあれは自虐心の固まり
言わば自分を苛めるのが楽しくて仕方がない、自分しか見えない野郎だからだ、、、とか言ってみたものの、正直内側から閉じられた城に入るのはムズい、でもどうしたものか、このままでも良い気がするが
「ズキンさん大丈夫でしょうか」
「ええ、ご安心下さい、死んでも死なないような奴ですから」
なまじ嘘に思えない感じで言う
「そうですか、でも心配ではないんですか」
「心配したところでどうにかなる生き物でもない気がして」
「あら、でもさみしんじゃない」
「そうなんですよ家ではべったり・・・」
二人がとんだじゃれごとを言っている一階とは別にオオカミは二階で気を張っていた
ミッシミッシと床が音を立てる
鉄筋コンクリート建てなんだろうがその音は関係ないことを伝える
「大丈夫なんだろうか」オオカミはたとえ床が抜けても大事には至らないように思えたが、だからといって床が抜けて嬉しいことはない
ミシミシミシ
「嫌な音だなー」そんなことを考えながら臭いのする方へ行く
昼間ではあるが温度を下げないための暖房対策のせいか窓は小さく
さらには外はどん雲りの雪空である
(やっぱり行かなくちゃいけないのか)その臭いはまさしく何かが腐った臭いであり、それは少なくとも、人というなのものが死んだ後に残るものに酷似していた
ミシミシミシミシミシミシミシ
オオカミは普通に歩くのを止めて全神経に集中して音を立てないようにしようかと考え始めたとき、向こうの方でぼんやりとした明かりが見えた
果たしてスライム型発行電気だろうか
そんなことが頭によぎったがこんな寒さで配下にあのジェル状の生物体でさえも凍ってしまうかも知れないし、だいたいこんな田舎にあって良いほど安くないし普及しているものではない
ではあれは何なのだ
オオカミはそれに急いで近づく
急ぐ執拗姓はないのだが
別段のんびりしなくてはいけないようにも感じない
オオカミがそこまで行き急いで立ち止まる
床が抜けてしたが丸見えだった
そしてそこで目にしたものは
腐りきって蛆が這い回る死体でもなければ
這い回るゾンビでも
はいはいしながら這い回る赤子でもなく
二人の女性が楽しそうにおしゃべりしている風景だった




