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何とか心を半ば放心させながら僕たちは

ながい、、

何とか心を半ば放心させながら僕たちは五体だけなら満足にその目的地に着いたようだった、そこにあったのはまるでゾンビかドラキュラでも出て来そうな灰色の巨大な建物、さらにその真四角の巨体から何本も頭上高く生える数本の棒からその建物よりも幾らか暗い灰色の雲がモクモクト湧きだして天を覆っている

「まるで魔王の城みたいですよね」みなくろさんがとんでも無い発言をした

「いえこれは、マッドなサイエンティストの研究所に相違ありません」

と威張るズキン、おまえは誰に威張ってそんなことをいっているのかと問いたい

「そんなこと言って良いんですかみなくろさん、あなたはここの住民なんじゃないんですか」

「いーのーいーの」と気楽に早くも心の準備が出来ていないと言うのに門から入ろうとするみなくろさん

その後ろ手に手を振る後を

「早く行きますよ、ドラキュラの天敵はオオカミですからね」と言い

僕の手をひっつかんで奥へと進む

その顔には「(うへへへへ)」と言う下品な笑みを浮かべていたせいで異様に行きたく無くなる

「ほら早くして下さーーい」とこちらに手を振るみなくろさん

そう言えば警備員さんなんてものが居なかったが案外どこから監視カメラがあって顔パスなのかもしれない

「それにしても大きいですね」

「そうでしょ、増築に増築を重ねて中は本当意味が分からないくらい入り組んでるから迷わないようにね」

と、真顔で言う

「そんな感じには見えませんがねーだって真四角は感じですもん」

とズキンが探偵風になんか気取って言う

「それはねーズキンちゃん、ここは寒いから中をひとまとめに覆い隠して保温しているの」

「、、、うむ怪しい、やはり中を見えないような何か恐ろしい研究をマッドなサイエンティーストがやっ」

僕は軽く頭をこずいてから中に進む

「ズキンちゃんあれが都会のノリツッコミかえ」

と言う不毛な質問が来る、断固としてあれはノリで突っ込むなんて言う高度なものではない、あれは只の天然ボケだ

「それでどこから入れば」僕はいつの間にやら自分だけ先に歩いていたので後ろに聞く

「いえいえあれは私が仕込んだのですよ、オオカミだけに」

僕はなにやら怪しげなヒソヒソ話を繰り広げる後ろの主にズキンにヘッドキックをするが、奴もただ者ではない、避けると見せかけて後ろの背中から刀を鞘ごと抜くと僕の体重がかかる一点にその中心を装填して構えた

僕は急いでそれに体重が行かないように無理矢理失速して平穏を装う

「まーお二人ったら」今のものを軽く受け流すこの人に底知れぬ何かを感じた、そう言えばこいつが殺しを習ったとか言う人と何か関わりがあるようであったが、、、嫌殺しではなく護身術だったか練習したのは、、特に知らんし興味もないし、そんなことを考えるのは時間の無駄以外の何者でもない、僕は

「でっどちらに」と真顔で彼女に聞いた

「そのまま真っ直ぐ行っていただくと、鉄の扉がありますんでそのまま中に行っていただければいいです」

「しかしそんなものは」僕は灰色一色の壁に気を付けながら良く良く目を凝らす、すると保護色というものではないんだろうが壁の一角がわずかにずれているのに気づいた

「しかしこれはどのように」試しに押したり引いたりまた持ち上げようとしたが一向に開く気配は見せない

「あ、いえいえ違いますよ、そうじゃなくて」

そうじゃないとしたら相性番号でもあるのかと思って近づいてきた彼女を観察した

「単純にあちら側にある扉です」といい加減にしろと言うほど遠くの建物を指さす

「ではこれは」

「いえいえこれは下六張が作ってなされる最新式のあれだそうで」

「あれとは詰まり「鍋焼き冷やしトマト鍋」ってことですか、分かります」

「いえいえ」みなくろさんはそう言って首を振ると

「先ほども言いましたが目薬を作っているのですよ」

「ですがこれほどまで大きな施設必要なんですか」

「それは私らには・・・しかし何でも世界規模だとか・・」

「まーーーさーーに」僕は(サーーィエェーーーーーンティーーー・・・)と叫ぶズキンを大まかに無視して言われた建物へと向かう

それはいわゆる掘っ建て小屋のようで、卸市場といっても通じるくらいの広さがあったが、shadowと下六張を比べたときどちらが何かを作っているっぽいと聞かれたら十中八九あの下六張という建物を指すのであろう

「所でこれは工場のようですがアパートというか寮はこの近くにあるんですか」

「それなんですが今は人がいなくなったせいで取り壊されまして」

そして指さした方には実に無惨ながれきが積み重なっている

「壊す金はあったんですね」と実に現実的な意見を言うズキン

「それなんですがまーやら無くても良かったんじゃないかって言う意見もあるんですがね、何でもこれい以上の悪化は余計業績が下がるとかなんとか色々まー色々、あること無いこと吹き込まれたせいか本気にしちゃって

で、この有り様で」

「つまり何らかの意地悪を言った方が五万と居たと」おばさまのような情報通な言い方で詰め寄るズキン、不謹慎だというと

「いえ良いんです、元からあんな所は潰れた方が良かったんです」

「っえ」

「いえなんでもありません、では行きましょう」

そお言って彼女は隣に隣接されている嫌らしいくらい敵対心を表に出している巨大な黒い建物の横を通り過ぎて隣に移動した

「ねー帰ろうよー」後ろで雪だるまが何か言っている

「トマト鍋食べたいんじゃなかったのか」

「うんそれはそうなんだけどさー」

「だけどなんなんだズキン」

「名前で呼ばないで&寒い」

「我慢して歩けズキン」

「だから」そこで怒って何か言ったことからその先のことはだいたいにして、名前のことに思えたが、しかしその投げやりな態度とも考えられ

となるとなんじゃらほいとどうも訳の真相は迷宮入りなもんで

「まーまーお二人とも、中は暖かいですし」

「すいません」と僕

「ふふふふ」と魔女

「所でどこに向かっているんですか」

「っえ、宿舎では」

「、、、、、下六張がこれですよね」と「ズキン」自称「マッドサイエンティスト」な建物を指す

「いえいえちーがいます」とまた芝刈り機のように手を振ると

「あれが石鹸工場です」

「えっでも先ほど」

「すいませーーん、あれは予定と言うもんで、実際はまだ」

「ではつまりもう買収予定と」

「ええ、中身は後で変えてしまうらしいですが」

「ではあちらのあの掘っ建て小屋みたいなものは」

「ズキンなんて事を」

「いえ今の言葉はオオカミさんが私に言わせたのです」

「うんなばかな」

しかし実際思っただけなら確かであり、事実勝手に腹話術三級の腕が鳴ったと否定するのもやぶさかではない気がした

「いえ、掘っ建て小屋みたいなものではなく掘っ建て小屋です」

「そんなみなくろさんまで、しかしあれはshadowの」

「ええ、shadowの宿舎です」

「それでは先ほどと言っていたことが」

「すいませーーん、実はあれは社長が壊したものの残骸なんです」

「と言いますと」

「元はあの工場とは真逆のそれはもう見失うくらい真っ白な暖房用の外壁があったんですが、それを壊してしまって」

「つまりみくろさん、あの残骸はその壁と」

「ええ」

「ではいつまでもこんな所で立ち話もなんですし、まず工場を」

「よし急いで旧宿舎を調べよう」

「なんでそんな酷い」

「何が酷いだ、そんな雪にくずれても風邪を引いて死ぬだけだぞ」

「えーーーどうせなら工場、見ませうよ」

「どこの言葉」

「私らの所の方言ではないんですが」

「しかし失礼ですが先ほどのあなたからそのような言葉を」

「そうですかしら」

「ちなにみそれは」

「違いますですよはいはい」

「・・・・・行きますか」

「どちらに」

「こちらに」

「そちらとはどちらに」

「こちらではご不満で」


「お楽しみ中失礼ですが私は先に工場に見学」

「お前も来るんだよ」

「えーーーお二人の方が楽しそうではないですか」

「なに言ってんだ」半ば引きずるように引きずったのだから

その後には二本のシュプールがズリズリと後を引いている

「本当に・・」後ろからみなくろさんが後を追ってきた

三人が行く幽霊が出たという廃墟のような仮住居

果たして二人は無事に謎を解くにしろ暴くにしろ生きて帰ってこられるのであろうか、本当はこれで止めたいのですが・・・・乞うご期待せずに気長に待ってね



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