「私は・・って先に名前を名乗るものでしょう」
ぎゃぐ、、、、、、、かんそう、、、おねが、、、
かんそうおねがいいたします
「私は・・って先に名前を名乗るものでしょう」
「いやなんですかその態度、だいたい私が名乗ろうとしたら」
私がその横暴に子供だからって怒鳴ると
「いや、普通そうでしょう、あんな子供に名刺出されたら、こちらはお金を出すんですから」
「では改めて」
「いえ良いです」
「どちらなんですか」
「何か」
「いえ何でもないです
「どっどちらなんですか、おちょくってんのか」
(解説)
言え 良いです
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いえ 良いです QED
(終)
「もう止めましょう」
「何を言っている、がまあいい」
「ありがとうございます」
「どういたしまして、あなたとは話が合いそうだ」
「そうですかね」
「合いそうで何よりだ」
「私は愛想笑いはしませんよ」
(仮説)
頭巾は、それがわざとなのかどうかは分からないが
合いそうですね
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を、愛想ですね
と間違えたものと思われ
(終)
「それをも置いといて,スルースルー」
「はい、惜しい人を亡くしました、あなたが拾っていれば」
「スルーでお願いします」
「所でお名前は」
「はい、」
「私は言い遅れましたが」そお言って名刺を出そうとするが
「知っています看板に書かれていましたから
あなたが赤野頭巾さんですね
私は」
そお言って懐から銀色の安そうな名刺入れを出すと中から、これも何の変哲もない字の書かれた名刺を出す
「私、苫が島観光局の「卜部屋 富保」(ウラベヤ トミヤス)と言います、以後よろしくお願いします」
「よろしく」そお言って名刺を出そうとすると
「実は何ですが」
よっぽど名刺を出されたくないのか、それともタイミングが異常に悪いのか、どちらにしろ赤野の機嫌は悪い
「実は、私たちの島、苫が島なのですが、最近この島を仕切っている一大財閥が飢饉でして、実に思わしくない」
「はあ」
「そこでなんですが、その後釜を狙おうと、目薬製薬「解六張」(ゲロッパ)が、島の従業員を賄賂やら何やらを渡しましていわゆる・・・」
「いわゆる何です」
「えーーーとあの、、あれをしてるんですよあの・・ほらブチ抜き」
「ぶち抜き・・・立ち退きかなんかですか」その問いに首を絶えず振り
「いやほらあの、断頭じゃなくて」
その問いに彼女は暖かい冬を想像する、(どんな、南の島だよ、だいたい暖冬を引き寄せる目薬会社って)
このとき彼女は、島は皆、南にあると信じ、さらには方向違いのツッコミを心の内でした
「うーーーん」
「もお良いんじゃないでしょうか」少し飽きてきた頭巾
「それはだめだろう」とっさの言葉に頭巾はもとより依頼主になるかも知れない卜部屋さんも辺りを見渡した
「すいませんね、お菓子でも」
そこに現れた銀と青の混じった毛並みのオオカミが、口にトレイをくわえて出てきたので、驚き混じりに聞く
「・・・あのズキンさん」
「何でしょうか依頼主さん」
「これは一体どういうサービスですかな」
そのあまりの事態に収拾がつかないようで、これを何らかの子供向けの何かだと思っているらしい
それに気づいたズキンはすかさず
「そうなんですよ、おい新人、それは子供相手にやる奴だろう」と怒鳴り
「すいませんねー、最近は子供さんのトラブルも多いと聞きまして
それで着ぐるみを用意いしまして」とへこたれて言う
「何が新人だズキンさん、僕は所長だと」
何処まで生真面目かは分からないがしかし、今は少しふざけているもんを感じ取ったズキン
「早く行くってしまはないとクビです」
「あーー分かりました、すいませんねガサツな娘で」
と、お母さんのようなことを言う
「いえいえ」とお客さん
「ごゆっくり」とオオカミ
「それにしても本物みたいでしたねー、気合いを感じます」
本当にそう思っているのか、卜部屋さんがそんなことを言う
そして何処に感心をしたのか
「いや、ここに決めてよかったようだ、詳しくは列車やフェリーや飛行機なんかで話しませう」
「あんた何処の人」と言いたいズキンだったがそこは涙で押さえて
「えーーーと一つ聞いて良いでしょうか」
「何かな、何でも聞いて下さい」
「今回の仕事内容とは」
「あーーーえーーとあれなんだけど」
「・・・・ヘッドハンティングじゃないの」
部屋の奥で着ぐるみが喋る僅かな声で
しかし男は悩み気づかない
「あのーーすいません、もしかしてヘッド」
「あっああーーーーーそれそれ」と大声を出したかと思うと
「ヘッド・ハント、それなんだよー」
と嬉しそうに言った
「良かったですね」
「いや良くはないんだよ、そのせいでちょっと困ったことになっててね」
と顔をしかめ茶を啜ると
「実は」と言いにくそうに口ごもる
「・・実は住民なんだが」
「住民なんだが何なんです、まさか」
「そのまさかなんだよ、何でも工場の建設が始まってから幽霊を見たという者が続出しているんだ」その余りに予想していた困ったこととは違い面食らうズキン、こうして初めての仕事が厄介そうながらもこの事務所にやって来たわけであった
(・・・・元の一大企業を立て直すために説得して欲しいとか言われるとおもったら幽霊って)そんなことを思いながら奥に引っ込んでいったオオカミを見て、、、あれはあれで何なのだろうか、と近代国家の波の中
薄汚れた都市の路地裏の更に奥にいるもいなくても変わりないようなビルの中で、そう一人思う




