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「浦島事件」

しんしょうのおまけじかいわとつにゅーーう

「浦島事件」

わたしは急いで車のキーを握ると一台しかない会社とは言えないような小いさな探偵事務所の車に乗り込む

助手席のスピーカーから

「事故らないで下さい」

とあのオオカミの声が聞こえた

「あんたこそ今度は名前決めなさい」

「・・・・・・いやどうもなんかねー」

奴は自分の元の名前を知りどうしようか迷っているのだ

あの婆さんから久し振りに電話がかかってきたら

オオカミ宛で、何でも墓が出来たから来いと言うことらしい

本来ならあいつだけどわたしの親としての記憶が私をそこに行こうとさせた、実際はしっかりとあるのだがそこは付き合いと言うことで

しかし数百とある墓石の中に新しくできたそこに書かれていた物は

わたしの名前が、私のフルネームで

「赤野頭巾」と書かれていた

ちょっと待て、詰まりは、親ではなく私の

そう思っていると

先回りして遅れていたあいつらが現れた

「なかなか小さいですね」

「・・・悪かったな」

その声は、どこにも冗談な感じはない

「お前は頭巾を恨んでいるか」

それを言い終わらぬ前に

「知らない物を恨むわけにも、だいたい、彼女のせいではないと聞きましたが嘘なんですか」

「そうか、それならいいのだ」

そう言うと彼らは水だけかけてその場を去っていった

「どういうことだ、」その時私の頭の中に嫌な物が思いつく

「まさか」私はその場にへたり込んだ


「おいオオカミ」

「なんだ出かけていたのか」

今私たちはあのビルの二階にいた

あのビルとはすなわち、私の、、、いや彼の親の居た家の後

そこに今間借りにそこににいた

あの婆さんここは高くなると土地を残して置いたのを、私が三階の隅をもらったのだ、正直どういう神経をしているのか疑いたいが

もし、私があいつの親を殺したのだとすれば

それは、私以上にあいつの気を心配しろと言いたい

私は部屋に入ると狼を呼んだ

「あんたのことは私が守るからな」

「・・・・・・もしかして知ってるの」

「ああ・・」

「そうか、なら今すぐここから出てって」

「うん」私は出て行こうとする

少なくとももう生きていることはできないだろう

なんたって、親を皆殺しにした上で、その子供を逆恨みして殺そうとしたんだからな

「いやいや何で荷物まとめてんのさ、」

「嫌だから、何で殺虫スプレーをこの部屋に充満させるのに荷物なんて持たなくてはいけないかという件」

「あんた、、、、えーーーと知らないの私があんたの」

「もおいいよ」

「良くないでしょ」

「君は悪くないと僕は思うしこの話は止めよう」

「あんたは私に何にも思わないわけ」

「いやだって、知らない物に怒れって言われてもねー」

「それじゃああんたは知っていれば怒るの」

「いや、僕は怒るとか怒らないとかじゃなくて、君にはそばにいて欲しい」

「、、、どういうことよ」

「君死ぬつもりだろ」

「・・・そんなことは」

「僕はこう見えてもなかなか優秀でね、匂いだけでその人の感情くらいすぐ分かる、君のにおいはそう言う感じだ」

「ならどうしろって言うの」

「だから、死なないように僕としては生きて欲しい」

「だから私にあんたを守らせなさいって・・・」

そこまでいってその言葉の理不尽さに涙が出て崩れそうになる

私は何の罪滅ぼしなのだろう


「君はここに居て欲しい」

「あんたは優しいのか怖いのか分からない」

奴はオオカミなので表情が良く分からないが困った顔をして聞く

「それはどういうこと」

「いつも優しいと、いつも感情を殺していると、どれが本心か分からない」

「僕に本心なんて無い、ただ生きているだけだよ」

「・・そんな、そんなこと言って」

「君は生きるために何か存在があったかい」


「どういうこと」

「詰まり生きるのに資格は要るかい」

「要るでしょ、学校行ったり道筋たてたり」

「それなら僕は全てにおいて失格だよ」

「そんなこと」確かに奴はすべてないのだろう

「でも僕はここにいま生きている、人造だからどうかは知らないけど」

「でもそんなの意味がないでしょ、あなたにはあなたの生き方があって」

「そうさ、僕はこれが普通、なにも特別なことはない」

「でも、それはあなたが特別・・」

「いやそれは違う、頭巾さんには頭巾さんの普通があり、僕には僕の普通がある、でもこの差は限りなく広く、それが合わさることは永遠にないんだよ」

「でもそんなの」

「でもそんなもんだよ、僕自身は一分前でさえ僕とは別人だよ

時間は細切れなんだ、それぞれが別人、だから同じ事など二度とできない

「でもそんなの」

「そんなもんだよ、何かしてもそれはどうせそうなっていた

もっと良いことをやっても、違うことと大差はない、だから人が人と全く別の事を発揮できるのは、誰かの真似を真似るのではなく

自分自身のやりたいことを、本心を、いい加減に演じることなんだ」

「あなたが言っているのは空想論」

「いや違う現実だ、人は頑張った方が言い物が作れると言うが

良いものとは何だ、人間は元々ある能力を使ったときが一番凄い物を作れる、それと頑張りに大差はない、全ては同じなんだ見方が違う

視野が狭いだけで、全ては同じ、感情に違いはない

あれは成功したからこうやろうじゃない、どのみち何らかの形で成功はできたのに、法則に頼ろうとする、元々欲望に素直な人間が世渡りが上手いのは、人間本来の感を垂れ流すから、きれいな曲線、決まった行動

しかし気持ち悪いくらいがちょうどいいのは人間の本心とは実に汚いからだろう、というわけで君は僕の所にいてもらう」

「・・・あんた意味分かんないこと言ってアヤフヤにしてるでしょうけど

私があんたを守のは私の希望なんだからね、好きにさせてもらうわよ」

「・・・いや最初から言ってるじゃないですか、ここにいて良いって」

「それはあんたが意味分かんないこと言って、出て行け、なんて」

「言ってませんよ僕は殺虫剤を、撒こうと思って」

「あーーーうるさい、ならあんたがここで生活できるようにあんたの面倒をみる、これで良いでしょ」

「いやいや僕は一人で・・・・いやそれでいいです」

「交渉成立」

そお言って彼女はスーパーの袋から缶ビールを取り出して自分の分

僕には受け皿(灰皿のようなガラスの器)に注ぐと

「ではこの先を祝いカンパーイ」

僕は未成年なので堅く断りを入れたがしかし

実際は何歳なのだろう、いや待てだいたいこの娘だって

僕は奴の飲みそうになった缶ビールを噛むと逃げる

「あっこらあんた人があんたに弱みがあるからって」

「自分で言うな」僕はかなり言いにくくそう言う

そんなこんなで一週間後に、がくのないあいつと僕ができそうなことはということで、何でも屋兼探偵事務所を設立した

といっても看板を出しただけで、後はあの世さんとババアに任せたら

「任せとけ」と「300万円の貸しだ」そう言って次の日には何からから何まで法律関係をそろえられてしまった


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