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私はふと気がつくと目の前に倒れている狼とそしてそれを見下ろすあの男が立って入るのが目に入った

私はふと気がつくと目の前に倒れている狼とそしてそれを見下ろすあの男が立って入るのが目に入った

「あいつ」

私は片手に握っている唐刀を握りしめると急いで男に向かう

「おい止めておけ」

男は狼を見下ろしながらそう言う

「何が仲間のくせに裏切ったんだろお前」

「いや俺は始めからこいつとは何の関係性もない」

「冷たい奴だな」

私は改めて刀を握る


「止めておけ」


それは、私にとっては試合開始の合図のようなもので

言い終わらない内に私の刀がしなりあいつの顔面へとその鈍い輝きが線となり入っていく

奴は避けることもなくようやくこちらに振り返ると床を蹴った

そして私の振り下ろす間合いに入ったとき

「ようやく捕まえた」そう言って私の腹にその何の変哲もない腕を突き立てた、熱い感覚とともに私はそれが致命傷になるような物に感じていた

「どういうことだ」

口から血が垂れる

「どういうことなんだ」

私の叫びに男は答えない

しかしおもむろに私から離れると、狼の方に向かった

「どういうことなんだよ」私の微かな声が私の胸に最後の意識として届く

次に男がこちらに向かってきたとき男は何か血に塗れた物を持っていたが私の重たい瞼はそこまでしか映像を見せずフェイドアウトした


私が次に目を覚ましたとき

そこはあの寂れて今にも崩壊しそうだったはいビルではなく

安そうではあったが普通ランクは優に合格していそうな二人部屋のホテルルームであった

私が目を開けて辺りを伺っていると

「やあ起きたのかい」と声だけが聞こえる

果たして私は何時のまにエージェントになれたのだろう

嫌もしかしたら本当の天使になってしまったのかも知れないと改めてその声の主を捜すべくグルリとその部屋を見渡して、改めて人の影はないがしかし気配はあることを感じる

「出てきなさいよ」

私は傷があるはずの腹になぜか痛みがないことを気にしながら辺りに声をかける

改めて痛みがないのが気になるがしかしやはりもう一方の声の主もまた気になる


「出てきなさいよ」私は当たりを付けてトイレやバスルームなんかが一緒くたにあるらしい場所を主に声をかけた

「悪いが驚かないでほしい」

まさか裸何ではないでしょうね

私はその言葉を押し殺して改めてなぜこんな場所にいるのかを思い出そうとして止める、あの廃ビルで私を襲った男の記憶で途絶えているからであり、それ以降の記憶を今のところ忘れているだけにしても思い出せないのでそれは仕方がないのではと区切りをつけたのだ

「驚かないから」

そお言い掛けたとき男と思わしき物が扉を開けた

幸いか分からないがあちら側に開くようになっておりまだ扉がじゃまでその出てきた人物がまだ目に入らない


「・・・・出てきて」

出てきている人に追い打ちのような言葉を吐いた

「ああ」男は短く答えると扉を閉めた、そこにいたのは

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