それは赤と黒の杯に小さな池を作るようであった
それは赤と黒の杯に小さな池を作るようであった
いくら大柄な狼とはいえさすがにそれはどうなるものか分からなかったが
しかしその何とも芳醇な花のよう何とも言えない物に
「ほらどうだ飲んで見ろ」
と言われ手下でペロリと舐めると
何とも言えないめまいとともにまるで中を漂うとも言えない気持ちになる
その延長線上出、流れでついコクリとその酒を喉に流したときから記憶が薄れふと気が付くと先ほどとは比べものにならないほどの騒がしさが辺りを包み、まるで見たことのないサーカスのような騒ぎ
しかも少しの重みを感じて腹を見ると自分の背を枕に肌の青い奴、黄色い奴、黒い奴が僕の中で眠っていた、どれも僕よりも子供のような顔立ちで、無垢のようであった
「あらあんた起きたのかい」
目の前に僅かなゆがみを見つけ
「ああ、これは何なんだギンナ」と言うと
「最後の宴、いや晩餐会と言った所さ」
と言う
「どういうことだ」
「先ほども言っただろ」そこで僕に近づき
「お前を助けることにしたって」
「いやこいつらの方が」
僕はその全貌がまだ分からなかったが僕の腹で寝ていた物達を見ようとして驚く、そこには僕のような形をした狼が三体小さくこちらを見ていた
「やあ狼、俺はマヨネーズ」
「私は赤いレットペッパー」
「我は、なんだっけ」
「・・・・・一つ言うなればこいつらは金のないフランス政府が昔造った物を他国に売ってこちらに来た奴らだ、ちなみに最後のは、「名前だ」
そういってからこちらをまた向く
何となくだがそれが顔の輪郭のように見えるがまだ確証はない
「いやあれは顔だろ常考
いや疲れによる幻覚かも知れないじゃないか
「そんなポンコツではないぞおまえの体は
そうかねー
「そうだろ、だからお前を助けると言っているのさ
そんな物に価値はないよ
「さあどうだろうな
「しかしどういうことなのですかこれは」
「そういうこととは」本当に分からないように聞く
確かに言葉が少なすぎたかも知れないがしかし
そんなことを考えていると腹にいた三匹が黒いが下となって部屋のにぎやかな方に駆けていった
「つまり、何で僕だけが助かるんですか」
「それはお前がまだ幸せを掴んでいないからさ、なーーみんな、そんな理由で良いだろ」
「「「「おおーーー」」」」それはまるで彼らの心の地響きという大きさで建物全体を揺らした
「お前の国は実にきまじめなんだ
必要のないことまで、完璧にした
これは殺し合いなんて物ではない
成果の発表に意味のないゴミ箱なんだよ」
「それはどういう」
「はははそんな辛気くさいこと言ってるともてないぜ」
「いえ僕と同族の物はいませんから」
「おいおいいないからって恋人はだめか」
「それは、、、、」
「まーいい価値観なんてのは人それぞれ」
「おーーい、いつからお前は人になったんだーー」
向こうの騒ぎから耳の異様に長い人型の人なんだろうか、とにかくその人がそんなことを言った
「うっせーー今、説教してんだ、かぶせんじゃねーー」
「ああーそんなと頃でしてねーでこっち来て飲めよ」
「ああ分かった」
「おめーーじゃねーー」
向こうでそこでどっと沸く気配が感じる
僕はそれも気になったが楽しそうだとは思えなかった
彼を笑うのはどうも
「おいおい今のは彼らの愛情表現、そんなことお前も分かっているだろ
ああそうかもなだけど
「だけどもへったくれもない」
「ああ」
「それで何の話だっけかオオカミちゃん」
「酔っぱらっているんですか」
「いや酔ってはいないがしかし酔いたいくらい楽しいこともあるだろう」
「ふつうは楽しいときこそ酔いに潰したくないものでは」
「まーーそう言うんなら良いけどさ、とにかくだ
お前はここが楽しいと思うか」
「それはもう、」
「本当か、お前は楽しいに踊らされて、自分の本当の楽しみ
楽、やりたい、無視したい、なんてのを押し殺して、こうすればうまくいく、ああした方がいいのになんてそんなことを思ってはいないか」
「それは確かに思いますが」
「そうそう本心には本心でぶつかる、疑心にも本心でぶつかる
本心なんて物は言ってみれば欲望だ、どれだけ打ち砕かれようと
人である限りそれは日照りになり乾くこともなくなることもない」
「それじゃあそれじゃああ僕は」
「お前は何もしないとき苦しいか」
「、、ええ、ずーーーと一人でしたから」
「そうかそうかなら人に出会わなくてはならない、だからお前は外に行かなくてはならないんだ」
「意味が分かりません」
「意味なんて死んでようやく意味が分からないと言うことを本当の意味で知りたいと思うものさ」
「それでは誰がその死んだ人が・・・」
「これは俺の妄想だ、ツッコミは遠慮してもらおう」
「っははい」
「そうかしこまるな、お前は外に行って一人の男と出会う
奴は俺らのボスであり誰も越えることの出来ない絶対的完結だ
そいつの所で過ごせ」
「でっでも」
「デモもヘチマもナスもない、今日はその予行練習と言うことで
姉ぇーーさん、酒あるかい」
「私は孔雀であってふんぞり返ること以外しないんだよ」
そお言って黒の漆黒を翻して、人混みの中からまた巨大な酒瓶を引きずりながら現れた




