「おっおい聞いてるのか、、おっおい」
「おっおい聞いてるのか、、おっおい」
なんか顔の三寸前に空気が僅かに揺らいでいるような何かが見える
「ああすみません名前はまだないんです」
「そうかそうか名前は」
そこでとぎり、その靄なような物が動くのを感じた
そして靄がなんと水を流した、いや雨か
驚いてそれを見ていると
「いやいやそう言う血も涙もない研究者が居るというのは夢物語だと思っていたがしかし、実際に居るとはな、、よぉおーーーーし分かった、
俺はフランス代表ギンナだ、お前の不幸からお前が今大会で一番災厄的な境遇だと分かった、お前をこの中の勝者として地上に出す」
「・・・・え・どういうこと」
真顔で聞いてしまったがその顔を見て
「うんうん」と言うように靄が揺れる
「そういう感情も出ないほど嬉しいんだな」
おい少年これはいったいどういうことだ
いつもの冷静な奴が困っている
これは奴にさえインプットされていない事項のことのようだ
おもしろい
しかし面白がっても居られない
「そういう訳にはいきません」
「どういうことだ」ギンナが言ったその時
扉を激しく金属を打つ音がする
始まったのかと僕ともう一人の僕がため息混じりに言う
しかしこの二つの感情はなまじ繋がっていないかいるかは僕にも分からない、もしかしたらもう一人は僕に隠し事が出来るかもしれない
しかしこればっかしは聞いても、ないよ、と言われて終わりである
実際ありませんが何か、と言われて三日間、自分に自信暗記になった辛いトラウマを思い出す
かくして僕の言うため息の話に戻るが
果たして二人とも腹は実は分からないのかも知れないがしかしこれだけ身体までもが一緒くただといやでも相手のことが分かった気がする
その感じでいくと、やつは、楽しさを押し殺してふつうにしていることに楽しさを覚え、でそのけっかの「ふー」であり
僕の場合は、いつ死ぬのかなーの「フーぅ」であった
しかし二人の気持ちは言い方と悪い方に裏切られた
いつの間にかロックしてある扉が開き
そこにいたのは自分の有する記憶の全てに当てはまらないまるでお伽話にも思われる奇様な輩たちであった
そして今考えればその時が一番楽しく、そしてだからこそ悲しみなのだろう、と思う




