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小林悦子について話そう

小林悦子について話そう

彼は「っえ誰」といったが私はその名前を記憶の奥底に沈めることに失敗した成果、ほんの数マイクロ秒で思い当たった「あいつか」と

小林敦子という女は年齢不詳の死ぬ気のない強欲婆である

一歩歩けば嫌がられ

二歩歩けば金の音を聞き駆けつけ

三歩歩けばその姿を見て人が死ぬとまでは行かなくとも悪評誰なら誰でも知っているそんなばばあである

それは何も隠し通したいが、しかしその名前に唯一聞き覚えがあるとすれば私の中ではその園長がそれであり私は実に渋い顔をした

「っえ知ってるの」

またしても同じような顔で私をみたリンは

「ダレダレ」と人の気も知らないで無邪気に聞いてくる

「私の居た施設の園長」

「・・ああクソババアか」

そんなことを奴に言わしめるほどの奴である

人は皆美しいというような傍らそれを無惨に論破された日のことを私は今も忘れない

こいつの怒った姿を見たのはその日限り多々あるが中々印象的だったのは記憶している

最後の最後で「怒っているではないか」と言われ

女のように泣いた彼を見て園長を恨む反面

かわいいいーと思ったのは実に秘密である

かく言う私は、なぜか消さずに残っていた奴の電話番号を探し出して

その奥底から掘り出したそれにプッシュボタンに標準をあわせた

やくざに三十人に囲まれても震えない親指が今確実にフルフルと震えていた、私は何とか彼に押さえてもらって押すと着信音がなった

「はい小林敦子だ」

非常に暴言まがいの言葉を聞き、コイツだと思いながら私は聞く

「私だ、アカノズキンだ」

私も負けじと意地を張ったが

「お前見つけたんだろう」

と何をいっているのか皆目見当のつかない飛躍っぷりでそんなことを電話越しの私に向けて言う、まさか監視キャメラでも付いているのだろうか

私はようやくその飛躍した言葉が今の私達を捕らえていることに気づき奴に言う

「何で知っているんだ鈴木敦子」

「お前に呼び捨てされる筋合いも通りもないよガキ」

それは実に鼓膜を超音波なんて綺麗なものではなく銅鑼を耳元でならされるような音がしたが、果たして音量規制以上の音を出すことから奴が底知れず以上改造または、最悪のハッカーを臭わせた

「あんたそう言えば三回願いを割高にボッタクって」

「割安だ」実に大声で割って入る

隣でそれを見ていて脅えるリンタロウを叱咤して

「それなんだけど、私の両親誰に殺されたか教えて」

私は確信を意味も分からなかったが唯一の希望として奴に言った

しかし

「分からない、これで一つ目の願いは消えたあと」

私はそこで怒りに任せて投げようとしたがその携帯をリンに押さえられる

「まっおさえておさえて」

私は一息、ピッタリタップリ一分間を続けてとってから

ガミガミと騒音をその間中喚き散らすことのないことで逆に恐怖心を駆り立てられる「恐怖の携帯電話」を恐る恐る耳に当てた

「ぎゃあぁぁああああああああああああああああああああ」

それは私の悲鳴と携帯電話からの音波以上に強烈な叫び声とが入り交じって狭い倉庫内にこだます

私は銃声でもこれほどにはならないと思いながら聞こえない左耳から右耳に電話を変えた

「うっせ」

「ははあああああああ、ばーか」

果たしてこの大人は誰にいっているのだろう

還暦をとうに迎えているとは思うが、相当ヒネクレたがきだったに違いはないのは私の想像に容易い

「であとふたっあああははあ、で、どおおする」

ムカツく笑いを織り交ぜながら私の神経を大根下ろしで研ぎながら

聞くばばあ

「なら私の家族を殺した奴の手がかりというか全体像を教えろ」

「一つに絞れ」

果たしてどこの世界に人殺しの情報を絞る奴がいるだろう

しかし私は今知っている、いや昔から知っている《こいつだー》と



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