表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集

バランス

作者: 三郷 柳

僕は「強さ」を、「強さ」だけを求めていた

かれこれ三年、ただそれだけを

「弱い」その一言で

「強いって何なのか」

固い頭で考えて 考えて 考えて

「強くならなくては」

自分の感情を捨ててまで、強くなることに執着していた

思い描く強い人間になれなくて

苛ついて 苦しくて 辛くて 死にたくて

それでも、強くならないといけなくて


でもよく考えてみて

その固い頭で考えてみてよ

弱さを抱えたまま

弱い僕を否定したまま

強くなんかなれるのか?

弱さなど必要ないというのか?




それなら強くなる意味などないね


要はバランスが大事なんだ

強さと弱さ

どちらも必要だということ

弱い僕を愛しいと、そう思える僕が強いのだと


弱い僕を苛めるのはもう止めよう

僕が守ってあげよう



「弱い」その一言で、僕は強さに執着していた

僕はその、弱い僕を守るために

強くなろうとしている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。聖魔光闇と申します。 強さとは【力】【能力】【精神力(心)】【経済力】等と多岐にわたります。 私は弱い人間です。けれども、弱いが故に強さに憧れを抱くと共に、強さに嫌悪します…
[一言] 読ませていただきました。 弱い自分を守るために強くなる この文章好きです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ