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青と緑の転移劇  作者: 鴨鷹カトラ
冒険物語、開演!
6/11

次郎の差違難

ある日の夜ご飯。


「いただきま~す!」


「いただきます」


次郎一人だけが元気がない。


「部屋行ってくる!」


自分の部屋に向かう子供たち。だが次郎一人だけ元気がない。




「ねぇ、次郎くん最近元気なくない?」


「だな・・・」


次郎はもともとおとなしい子供だったけど、今は元気がない。


顔色も悪いように見える。


「病気かな?それとも悩み事とかあるのかも」


「だな・・・」


「ちょっと、私聞いてくるね!」


紅王が席を立つ。




紅王は次郎の部屋の扉に耳を当てる。


「はぁ~~~~~~~」


大きなため息が聞こえてくる。


「なるほど・・・」


そう言いながら中に入る。


「うわっ!」


次郎がびっくりする。


「何・・・?」


「あなた、悩み事があるでしょう!」


次郎がビクッと震える。


「べ、別に無いよ!」


「その動揺が証拠よ!」


「・・・」


次郎は黙りこくる。


「ねぇ、お姉ちゃん聞いてあげるよ?」


言い方を優しくする。


「祐樹兄ちゃんには秘密だよ・・・?」


「うんうん」


紅王が次郎に耳を近づける。


「あのね、お兄ちゃん(太郎)と三郎がね、いっつも騒ぐから、僕たち捨てられたんだ。太郎の上にもう一人、一郎っていう子がいたんだけど、その子は今お母さんの元で暮らしてる。僕は祐樹兄ちゃんにまた捨てられたくないから、頑張っていい子にしてるの」


「ふんふん」


「でも、僕だってもっと明るくしたい!けど、捨てられたくない・・・」


「安心して。祐樹はそんな奴じゃないよ。だから次郎くんも素の自分を出していいよ」


「良かった・・・悩み聞いてくれて良かったよ。大きくなったら紅王さんと結婚しようかな・・・」


「それは次郎くんが大人になったら考えよう」


次郎の肩にポンと手を乗せる。


「だね。紅王さんにはめろんさんがいるし」




・・・




「な、何のことかな~?」


口笛を吹き始める紅王。


「その動揺が証拠だよ」


さっき次郎に言った言葉をそっくりそのまま返されてしまった。


「はぁ~。でも、あいつのことは嫌いではないよ。ちょっと根暗なところはアレだけど、結局頼りになるっていうの?」


「ふんふん」


「ヤダこれじゃ好きみたいじゃんアハハ!何でもないよ!」




・・・




「・・・本当に、祐樹に言わないでよ」


「分かってる」


めろんのいるところで言える訳がない。


「これは二人だけの秘密だよ」


ちょっと低い声で念を押す紅王であった。

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