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椅子に座ってユーチューブを見ていた。

すると俺の身体が突然立ち上がった。

――えっ?

俺はそのまま車のカギと財布を取ると部屋を出て、車に乗り込んだ。

そしてエンジンをかける。

――なんだ。俺は一体なにをやっているんだ?

わからないがそのまま車を運転し続けた。

――どこへ行くんだ?

自分で車を運転しているのに、行先がわからないのだ。

こんなことありえない。

そして途中でホームセンターにより、包丁を買った。

ますますわけがわからない。

車は走り、同じ街でも俺が通ったことがないわき道へと入って行った。

そして止まった。

知らないアパートの前だ。

ここはどこだと考えているうちに、気づけば二階に上がっていた。

手には買ったばかりの包丁が握られている。

そしてある部屋の前に立った。

しばらくすると玄関が開き、中から男が出てきた。

男が俺を見て、えっ、という表情を浮かべた。

次の瞬間、俺は手にした包丁で、男をめった刺しにした。


殺人があった。

須藤という男が殺された。

犯人は須藤と面識はなく、須藤のアパートも知らなかった証言しているが、須藤のアパートに行く途中で包丁を購入していた。

犯人であることは間違いないが、不可解なことが多すぎた。

四件続いた殺人事件。

それが全部被害者と犯人の面識がまるでないのだ。

動機も不明だし、全員が「身体が勝手に動いた」とか意味不明なことを言っている。

被害者側の共通点は、高校二年の時に同じクラスだったと言うことだ。

しかしその後の交友はないようだ。

加害者側の共通点は特になく、強いて言えば四人とも「はぎわん」という登録者数五百人くらいのユーチューバーの登録者であることぐらいだった。



       終

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― 新着の感想 ―
∀・)ちょっとSF解釈が必要な作品ですかね?乾レナさんの感想を読み返しながら、考察をしたというか理解を深めたって感じで読んでいました。 ∀・)タイトルはポゼッション、すなわちボールをころがすように…
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