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また殺人があった。

これで、ここ数日で三軒目だ。

殺されたのは宮部と言う男。

殺したのは、今度は東隣の県からやって来た男だ。

宮部はアパートの玄関でめった刺しにされたそうだ。

包丁で。

――いったいどうなっているんだ?

俺はさすがにちょっと不穏なものを感じた。

 

これまた事件の続報。

犯人は宮部と面識はなく、うんぬんかんぬん。

つまり、前二件の殺人と全く同じ状況と言うことだ。

いくらなんでもこれはおかしい。

俺はそう思った。


――おいおい、いったいどういうことだ。

渡会と鍵山と宮部が殺された。

しかも犯人はみんな三人と面識がないようだ。

犯人の二人はわざわざ両隣の県からやってきて、鍵山と宮部を殺したのだ。

三人とも高校を卒業してから会ったことがないし連絡も取り合っていない。

しかし俺には一つ気になることがあった。

それは俺たち四人で同級生の萩原という男をいじめていたことだ。

俺はいじめた方だからそれほど詳しく覚えてはいないが、それでも我ながらひどくいじめていたような気がする。

俺たち四人の共通点と言えば、高校二年の時に同じクラスであったことと、四人で萩原をいじめていたことだ。

それくらいしか思いつかない。

それなら萩原がなにかやったのだろうか。

しかし、なにかやったとしたら、いったいどうやって。

考えたが、頭がぐじゃぐじゃになるだけで、なにも思いつかなかった。

ただ言いようのない恐怖を感じた。


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