サンドラとアイリス
フィル君が勇者ではなくなったと聞いたボクは動揺していたが
早速、アイリスと話す事にした
留まっているわけにはいかない
時間は有限だ。
教会は勇者の事を非常に重要視している
この件については時間が経つと教会が動いてしまう可能性がある
みんなには言ってないけれど
勇者との子供を望むボクとしては
どんな事をしても次世代の勇者の情報を掴む必要がある
「アイリス、ボクだよ。今話せる?」
『サンドラ? どうしたの?」
アイリスが出迎えてくれた
顔立ちが同性でも非常に美しいと感じるし
なんたって胸がデカイ
ボクもこれだけあれば、、、フィル君を籠絡できてたのかな。。。
なんで幼児体形なんだよ。。。ボク
「勇者の事について話したい」
「わかりました。。。私の部屋で大丈夫でしょうか?」
「うん、防諜の魔道具があるから大丈夫だよ」
「わかりました。では、どうぞお入りください」
早速、アイリスの部屋に入る
んー。なんかいい匂いだね。
どうして同じ建物に住んでるのに
匂いが違うんだろう?
思考がそれてしまった
防諜の魔道具使わないと。。。
「じゃぁ、早速話すけど
どうやらフィル君は勇者じゃなくなったらしい」
「なん、ですって! 私はまだなにも・・・」
「なにも・・・? よくわからないけど。とにかく勇者ではなくなったらしいんだ。
昨日の話だと、勇者は死ぬか目的を果たすと継承するんだよね?」
「えぇ。。。その様に聞いています」
「じゃあさ、次世代の勇者について心当たりってある?」
「心当たりは、、、いえ、何年か前に勇者召喚を試みたとは聞いております。しかしそれは失敗したそうですけれど」
「失敗ってどういうこと?」
「なんでも、召喚された者はスキルがなかったそうです。それに臆病な少女だった為、勇者として相応しくないとも聞いております」
「少女?。。。それじゃボクの目的は。。。。」
「はい。女の子です。勇者は過去に男女両方とも居たと聞いておりますので、不思議な話ではありません
勇者召喚を行った後も
フィル様が勇者のままでしたので最近は気にしておりませんでしたが、、、これは調べる必要がありますね。。。」
「そう。。。だね。。。ボクはどうしたらいいんだろう」
「教会については、私が調べる事とします。サンドラは以前言っていたようにフィル様の魔力が淀んでいる件について調べてみてはいかがでしょうか?」
「んー。この国の研究機関については伝手がないので、本格的に調べるとなったら祖国に戻る必要があるね」
「ではその様にしましょう。」
そうしてボクたちはやるべき事を決めた
その事でフィル君がどう感じるかなど考えずに